★★★★

 

「街頭インタビュー」
「カエル殺し」
「追想の家」
「速水士郎を追いかけて」
「ルナティック・レトリーバー」
5話収録の独立短編集。

前作の『バイバイ、サンタクロース 麻坂家の双子探偵』より更に面白くなっていた。
1999年生まれ、東京大学大学院在中のまだ若い作家さんだが、1話読み終えるごとに上手さに唸ってしまう。

真相に辿り着いたかと思えば鮮やかな反転、注意深く読み進めていても、裏をかくその手腕にやられっぱなし。

第十九回ミステリーズ!新人賞受賞作に輝いた最終話も良いが、全話秀逸で文句なしの面白さ。

今後に期待しかない。