覚悟の大事さ | 高校生専門キャリア教育塾(OGI塾)塾長・親子コミュニケーションコーチ 荻原嘉一郎のブログ            

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高校生専門のキャリア教育塾(OGI塾)塾長であり親子コミュニケーションコーチの荻原嘉一郎の仕事に関するブログ

こんにちは。OGI塾の荻原です。

いつも、ブログを読んでいただきありがとうございます。

暑いですね~。外も暑いですが、私の心も”熱い”です。

なぜなら、吉田松蔭の「講孟箚記(こうもうさっき)」を読んでいるからなんです。

松蔭が、黒船密航のあと、つかまって長州藩の牢にいれられます。そこで、他の囚人たち

と”勉強会”をして
そこで語られたことがまとめられている本です。


私は、夜寝る前に数ページをゆっくり読むのが日課になっています。

松蔭先生が目の前にいるイメージ。


”熱い”


幕末の混乱している時代に「我々”日本人”はいかにあるべきか?」を、孟子の言葉を解説

しながら、語っている本なのです。

昔の聖人の言葉をただ解説しているのではない。

今の自分、時代の状況を見ながら、鋭く、熱く語る姿に感じるところが非常に多い。


昨日読んだ話です。

滕(
とう)という小国の話。は斉・楚という大国にはさまれている。

どちらについても、もう一方の大国の敵になる状況。(現代の日本もこんな状況ですね)

王(文王)が孟子に問う。「どちらかに味方するのがよいか?」

ところが、孟子は、「私には答えられない」と言ったのです。


松蔭の解説です。

なぜ孟子がこういったか。なぜなら、これは、文王自身しか決められないことであるから

である。どちらに味方するも、また2国と距離をおいて独立をするも、どのような方策を

とったとしても、王および国民が”覚悟”を
持つことが最も大事なことであると孟子はいい

たかった と松蔭はいいます。
覚悟を決めて、決断したことであれば、どのような方策で

も是であると。


松蔭は、もとより、幕末の幕府の対応(アメリカにせまられやむなく開国に至ること)

に怒りを感じて、この話をしています。

武力をともなった外国にせまられたので、”開国する”というのは”筋”が違うだろう。幕府に

は”覚悟”がないと批判しています。


(松蔭自身は、ご存知のとおり、黒船にのって外国にいき
勉強してきたいと思っていた人

物なので、(
空想的)攘夷主義者とは、一味も二味も違うのが魅力的なところです。)


ところで、

松蔭のこの講義、野山獄の囚人たちは、切歯扼腕して聴いていたらしいです。

目の前で聴いてみたい!


松蔭が話していたことを自分なりに解釈すると、


●志を持つのが一番大事

●覚悟をきめられるかがそれに劣らず大事。
 なぜなら、覚悟がないと、志に向かう”行動”がおこせないから。



OGI塾では、

・自分らしい”進路”を決めて、
・そこに向かう計画を立て、行動し、振り返って計画を修正する

というPDS(PLAN~DO~SEE)サイクルを回していきます。

ここでやっているのは、”やり方”を覚えて実行する というようなものではないです。


「”進路”が腹落ちし、やろうという覚悟がきまる。」

これができれば、”卒業”です。1人でやっていける。


もちろん、行動する上で必要な
方法論はあります。PDSにおける計画の立て方、実施、振

り返りの仕方、やる気を維持するための
思考方法などなど。

これらを、OGI塾で身につけられるが、前述の2つ(志(進路)と覚悟)があれば、他は

不要ともいえます。


今年の3月末、高校3年になる時に塾を”卒業”した学生がいます。

少し前、親御さんから連絡がありました。

親がびっくりするくらい、しっかりし、1人でばりばり、目標に向かって勉強

して成績もあがってきている と。

”彼なら当然ですよ。さもありなん”と思ったものの、非常にうれしい!