ないものねだりの子供たち
僕たちは 不完全だから
ふたりでひとつ
まじわえば 完全にはなれなくても
補うことはできるだろう
言葉では 安心できるほどには近づけなくて
触れ合って 探り合って 少しだけ落ち着いて
だけどやっぱり足りなくて
僕たちはずっとずっと ないものねだりの子供のまま
「それでいいの」
君の言葉に僕は戸惑い
笑って君は言い直す
「それがいいの」
僕のかたわれがそう笑う
「それでいいのか」
疑問ではなく それは確かに真実で
ずっとずっと子供のように
ないものねだりを続けながら
不完全な呪文と君の笑顔で
僕も笑っていくんだろう
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