今年はブログで「本の紹介」もしていこうと思っております。
(ブランド品には興味が無いが、1度の飯と本さえあれば
生きていけいける「本の虫アラサー」でございますので(笑))
で、本日は「奇跡の脳~脳科学者の脳が壊れた時」です。↓
↑(AMAZONにリンクしてありますので、画像をクリックすると著書の詳細が見れます)
2年前、息子の脳の大半が委縮した事を知らされた後、
なんとか回復させる道はないのだろうか?
また、回復した経過を綴ったような本はないだろうか?
と、探していました。
しかし、実際には見つけるのはなかな難しく、諦めていた頃・・・(;´・ω・)
たまたま出会ったのがこの本でした。
著者のシル・ボルト・テイラーさんはハーバード大学で
脳神経科学の研究をされていました。それがある日、脳卒中
に倒れ、8年の歳月をかけ回復されます。その間の事を綴ったものです。
私は胸を高鳴らせ、この本を読み始めました。
「脳卒中により損傷した脳が、どのような過程で回復していくのか
きっと具体的に記されているに違いない!」と。
ところが、蓋を開けてみると その予想を大きく裏切られました
「回復するためのhow to 本」というよりも、
「脳(正確には左脳)の動きが止まったことによって齎された、叡智」
でした
脳の話が、まるで「般若心経」のような、
宗教的とも言える話に繋がっていくとは、
思いもよりませんでした。
勿論、脳卒中に陥った患者として見えた事なども綴られており、
例えば、文中にはこういった個所もあります。
~
「完全に回復するはずだ と信じてくれる人が、どうしても必要でした。
回復するのに三か月、二年、二十年、あるいは一生かかるとしても、学び、治り、
成長し続けるわたしの能力を信じてくれる人々が必要だった。
脳は目を目を瞠るほどダイナミックで、常に変化する器官です。
そして、適切な量の睡眠でバランスをとれば、脳は奇跡的な回復を果たすことが
できるのです。
「脳卒中の後6か月以外にもとに戻らなかったら、永遠に回復しないでしょう!」
耳にタコができるほど、お医者さんがこう口にするのを聞いていました。
でも、どうかわたしを信じてください。これは本当じゃありません!」~
また、こんな文も
~「たとえば、フォークの使い方も分からないので、いろんな使い方を
見せてもらわないとダメなんです。教えてくれる人にも忍耐が必要になります。
耳が悪いのではなく、脳が傷ついているのだ、ということを
分かってもらうことが何よりも大事なこと。
でも、それより重要なのは、何十回も最初と変わらぬ忍耐で教えてくれること。
どうか、私を恐れずそばに来てほしい。腕に触れ、
手を握って、涎を垂らした時には優しく顔を拭ってほしい。
健康な人が、脳卒中を起こした人と話すのがとても不快なのは
分かっています。
ですが、お見舞いに来てくれた人々が前向きのエネルギーを
見せてくれることが大切なのです・」~
と、脳卒中を患った体験があるからこそ伝えられる言葉も沢山
ありました。
脳卒中から始まった「左脳・右脳」の持つそれぞれの力・
それを知った事によって私たち人間が、
どのように日々を生きていったら幸せなのか。
また、脳科学者の立場から解説される、
脳そのもものメカニズムや、脳卒中になった後の
回復はどのように行われたのか。
などなど、ページ数は多くないものの、内容は大変密なものです。
この本は脳卒中に陥った人、脳の障害を抱えている人は勿論、
その家族、介護する看護師たちだけではなく、
それ以外のすべての人々へと向けられた、壮大なものです
(解説は養老武さんと、茂木健一郎さんがされていますが、
茂木さんは10年に1度の良書と言われています)
そして 私はこの本との出会いがきっかけで、新たな人生観が
生まれ、
一見全く異業種と思われる↓ 雲黒斎さん、
また今ベストセラーの「スタンフォードの自分を変える教室」↓
を読む道へと繋がっていったのでした・・・
上記の本についてはまた後日ご案内していきたいと思います(*^-^*)