産婦人科 『流産』と『早産』 | 風鳥のさんぽ道

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皆様は流産と早産の違いを知っていますか?


ドコまでが流産で、ドコからが早産なのか。

何故、流産と早産が分かれているのか。



今日はわかり易く説明出来ればと思っています。


まず、私達医療従事者は、全て妊娠周期を週数で表します。
よく世間で言う「妊娠~カ月」は使いません。
その理由と今回のお題、とっても密接な関係なんですよ。


流産と早産の境い目。
それは22週です。


22週未満に妊娠が中断してしまう事を流産。
22週から37週未満に出産に至ってしまった事を早産といいます。



何故、その22週が流産と早産のラインなのか。

それは、赤ちゃんが出て来てしまった時、生きる可能性が発生するラインです。

つまり、21週6日まではどんなに医療設備が揃っていても、どんなに運が良くても、赤ちゃんがどんなに生きたいと願っても、お腹の外に出ては生きられません。

もちろん、22週以降でも生存の可能性があるだけで、必ず生きられる訳ではありません。
37週以降の正期産に入るまでは油断大敵です。

でも、まずこの22週からの『奇跡』、素晴らしいと思いませんか?


こんなふうに私達看護師側からすると、妊娠期間に大きなラインが幾つかあるんです。

22週の流産・早産の境い目のライン。
34週から35週の自分で呼吸が出来るようになるライン。

細かく分けるともっともっといろんなラインが有りますが、この2つのラインはとっても大きいと思っています。


ラインつながりで、先に話題に出した週数のお話も。

さっきの22週のライン、世間一般でいうところの妊娠6カ月にあたります。

何かあった時、週数のラインが大きいと話しました。
同じ妊娠6カ月でも全然違うんだって事です。

何だかお腹が痛い。
出血がある。
そんな異常はいつでも、誰にでも有り得る事です。

そんな時、自分の週数をしっかり把握出来ているのと、出来ていないのとでは全然違うんだって知ってて貰えると看護師側としては助かります。


妊娠が順調な事は、こんな『奇跡』のラインを過ぎて行けるっていう事なんですね(*^_^*)