「不妊治療はわからない事ばかりです」
「体外受精に関しては複雑すぎます」
この様に感じている方がとても多いと思います。
驚く事に産婦人科専門医でも、生殖医症の専門でないと不妊治療や体外受精の細かい所までは理解していません。
この理由として「生殖医療の進歩がもの凄く速い」事があげられます。
余りにも進むスピードが速くて、医学部での教育や産婦人科の教科書が追いついていません。
私も産婦人科医になって生殖医療を専門と決めるまでは、はっきりいって不妊治療や体外受精は敬遠していました。
注射や薬も独特のものが多く、知識が乏しいと副作用が心配だし、またホルモン値等良く判りませでした。患者さんからの質問に充分に答えられず、かなり敬遠していた時期がありました。
わかりにくくしている理由の一つとして横文字がかなり多くある事があげられます。(AMH、GIFT、ZIFT、AHA、ICSI、AIH、IVF、IMSI、OHSS、TESE、SEET等)
それに普段の日常において聞かない単語であふれています。
(胚盤胞、アシステッドハッチング、透明帯、抗精子抗体、プロラクチン、ガラス化法、インプリンティング等)
こういう状況で、医学の知識がない一般の方に、不妊治療や体外受精について専門用語を用いて説明したところで、充分な理解が得られるとは思えません。
そして当然ですがわからない事ばかりだとやはり不安になります。
非常にストレスになります。
こういった不安やストレスを取り除くための一つの手段として、このブログを活用して頂けたらと思います。わかりにくい事をなるべく簡単に説明したいと思っています。
最初は??が多いかと思いますが、一つずつ理解して頂きたいと思います。
そして、色々勉強するにつれて不安が取り除かれ、また検査や治療について理解する事で、より良い治療を選択する事が出来ると思います。