『ラビット・ホラー3D』
監督は『呪怨』の清水崇。撮影監督にクリストファー・ドイルを迎え、パナソニックが開発した世界初の一体型二眼式3Dカメラ「AG-3DA1」を映画で初使用したという。
第68回ヴェネツィア国際映画祭正式招待され、オリゾンティ・ミッドナイトガラ部門に出品。
(C) 「ラビット・ホラー」製作委員会2011
満島ひかり主演の3Dホラーで、監督は清水崇-
って聞いただけで、こりゃ観なくちゃぁって思っちゃう。
で、もちろん映画館で3D料金を払うだけの価値ある作品に仕上がっています。
ただ…本格ホラーというよりかは、スタイリッシュな映像で魅せるファンタジーという感じでしょうか。
特に後半は。
3Dという表現を得て、ホラー映画は新しい展開を迎えるのでしょう。
それを映画という、これまでの既存の“くくり”で語るべきなのか、もっと大きなエンターテイメントとして捉えるべきなのか…。
この映画の主役は、ひとりではありません。
いくつものステイトメントの重なり合いと、美しい3D映像世界が、
この作品を他とは違う、個性あるものに仕立てあげているのです。
まずは、満島ひかり。
彼女の快進撃は止まることをしりません。
個人的に…強烈に印象が残っているのが、
その後の活躍もご存じのとおり-。
本作では、セリフに頼ることのできない役柄を、彼女でなければ成立し得ないであろうほどの、存在感で演じています。
そして次なる主役は…
間違いなく、“ウサギ”ですよね。
これほど怖いウサギ・キャラは、かつてないでしょう。
ミッフィーちゃんも、アリスインワンダーランドも、いなばの白ウサギも、かなわないでしょう。
そしてそしてさらに記すべきは、豪華なキャスティングによる共演陣…
香川照之、大森南朋に、緒川たまき-。
加えて子役の渋谷武尊に、満島ひかり演じるキリコの少女時代を担当した田辺桃子。
特に田辺桃子のピュアな演技には、これからの成長に大きな期待を抱かずにはいられません。
いわゆるJホラー的な括りには決しておさまらない、美しくそして哀しい、3Dホラーの新たな境地と言っても良いかな。
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