中高生版Twitter? ケータイ「リアル」をのぞいて驚いた
(2009/3/9、ITmediaニュース)
今の10代、特に女子中高生は、独自のケータイ文化を作っている。
ケータイ小説や、プロフィールページ「プロフ」、個人サイト「ホムペ」
などがこれまで、“大人”たちに発見されてきた。
最近は「リアル」が流行していると話題だ。
<中略>
●リアルはTwitter的「ではない」
リアルは「PCサービスで言えばTwitterに近い」と言われることもある。
「いつでも気軽に、目的なく更新し、友人に近況を伝える」という意味では
確かにTwitterに近いが、特定のサービスプラットフォームに依存しておらず、
内容も組み合わせも完全に自由――という点でTwitterと異なる。
リアルはサービスではなく、携帯によるネットコミュニケーションのある種のスタイルだ。
Twitterは、インスタントメッセンジャーのステータス機能を
切り出したようなサービスとして、プラットフォームが先に生まれ、
140文字までという絶妙な制限と、簡単な投稿フォームや、APIを
活用してユーザーがクライアントソフトを公開するなどした結果、
日常のひとことを気軽に更新するというコミュニケーション文化が盛り上がって定着した──
という印象を記者は持っている。
リアルの場合逆だ。
プラットフォームはブログとほとんど同じで目新しさはないが、
「リアルタイムに更新する」というスタイルが先にあった。
10代のユーザーは一般の携帯ブログや日記サービスをリアル用に駆使し、
時には「ブログ」や「日記」というメニューを「リアル」と書き換えてまで
利用しているのがその証左。
そのベースには、1日に数十通をやりとりするのが当たり前というメール文化
があるように思う。
リアルは、近況を伝えるという意味でTwitter的だと感じていた。
しかし、記事によれば、その文化の作られ方が違うようだ。
Twitterは、プラットフォームが先で、
日常のひとことを気軽に更新するという
コミュニケーション文化が盛り上がってできた文化であるとすれば、
リアルは、プラットフォームは関係なく、
ブログなどでもよく、
リアルタイムに更新するスタイルが
リアルという新しいケータイ文化を生んだといえそうだ。
【関連リンク】
「ホムペ」「プロフ」「リアル」--ケータイ世代が生み出す新コミュニケーション