書かれていることは、リンダ・グラットンの100年人生ライフ・シフトを参考文献として紹介しているものが

始めは多い。

すでに読んだ人にとっては、既出の感ありなので、前半は結構飛ばし読み。

 

とはいえ、何度も角度をかけて、理解することには意味あるかもしれない。

 

第1章の「40歳社長」が必要な理由については、時代背景や現在の社会やビジネスの流れから

言わずもがなな、風潮。この本を手に取る人にはもうわかるのでは。

 

第2章の逆転のリーダシップ。

羊飼い型のリーダシップ。すでに回りでここ10年そうなっているのではないか。

会社のリーダー研修だったり、本だったりでも紹介されているけど改めて。

善意の失敗を許容する、相互信頼、自由と規律、理念・文脈づくり。

子育てにも通じるところだな。

 

第3章の40歳社長の作り方

より厳しい場所へチャンスを取りに行くなどの他

組織的に具体的な取り組み方法についての説明。

人事部、管理職クラス向けには役立つ。

また、次の管理職を育てるメソッドもあり。

 

第4章のダイバーシティ推進について

40歳社長のテーマとやや外れるように思える、女性の活躍推進について。

女性の管理職が育たない理由について、表面的な議論が多い中

さらに2万人のワークショップをえて、深く切り込んでいる。

 

キャリア志向がないのではなく、キャリア志向を育てるような仕組みをしてこなかった、ということ。

男性は自然にロールモデルが多くて身につきやすいけど、女性は違う、将来を描きづらいこと。

また、後天的な女性らしらも、疎外要因でもある。

その上での10大疾病があるある過ぎて、笑える。

 

第5章の40歳社長になる方法

1.課題設定力、先見性、仮設構築力、大局観

2.変化抽出力、変化適応力、カオス耐性、胆力

3.素直さ、伸びしろ、学習能力

4.自己効力感

5.比較優位となる強みの自己認識と、機会開発力

6.多様性受容力

7.越境力、領域をつなぐ力、違う領域の人脈

8.共感力、熱量、物語力、チャーミングさ

9.機会提供力、コーチング力、環境整備力

10.意思決定力、実行力、仮説検証スピード力

 

最後が一番読みごたえがある。

自分にとってもそうだし、これからの人間を育てていくことにもつながるし

非常に面白かった本。