病気の自分を許す
重体になり、入院し、
普通ならこういう時に一番に連絡するのは家族なのだと思うけど、
それができずに非常に戸惑っている。
それはなぜなのかというと、
わたしの自分の家族の中での役割やイメージは
華やかで、明るくて、活発で、いつも元気なスーパーガールだから。
家族が重体で入院しているわたしを受け入れられないだろうと感じるから。
入院した数日後に届いた父からの手紙を
うちの彼が病院へ持ってきてくれたのだけど、
その手紙の冒頭に
「元気なヒロコしか見たくない」
というフレーズがあって、
それを読んだとたん、心が擦り切れて、悲しくて涙が出た。
もちろんその手紙はわたしがこうなる前に書かれたもので、
父は今わたしがこうしていることは知らない。
その前に両親に書いた手紙の中で
わたしが弱みを見せたことに対して苛立ちを感じて、
そのフレーズが冒頭に来たのだと思う。
けれどもわたしはそんな父のリアクションに対して
絶望にも似た大きな悲しみを感じた。
わたしはスーパーウーマンなんかじゃない!
ただの普通の一人の人間でしかない。
弱くなることもあれば、甘えたり、
人にヘルプやサポートを求めなくてはならなくなることだってある。
病気になることだってある。
何かに失敗することだってある。
もしも自分の弱い部分を出してはいけないなら、
一体どうやって一人きりで
人生の中で起こる全ての苦しみや悲しみを乗り越えられるというの?
わたしが人に弱みを見せられないことは
もちろんそんな家族の中での
長年の自分の役割が一番大きな原因なんだろうけど、
自分自身も自分に対して、
父と同じ扱い方をしてきたかもとも思うんだ。
完璧にカッコいい自分しか人に見せたくないという
見栄とエゴにかなり縛られてきた。
今だって人とはコネクトしたくてたまらないけど、
今の自分の姿、
病気で弱り切り、
自分一人では何もできず、
化粧も何もできず、
痩せ衰えてしまった自分の姿など
誰にも見せたくないと、
今の自分を恥じている!
親にどう育てられたかとか、
親の自分に対する反応を嘆くよりも
まずは自分自身が変わらないといけないのかもしれないよね。
病気の自分を許し、
この究極的な状況と
勇敢に向き合っている自分に誇りを持つべきなのかも。
そして、弱みを見せたり、サポートを求めることも
できるようになっていくべきなのかも。
その最初のお願いとして、どうかわたしに声をかけてください。
人とつながってる感覚は心地よくて安心するんです。
今病院のネット環境の理由でFBにつながらないので、
とりあえずはこのブログで話しかけてください。
その代わりというわけではないけど、わたしはここで
わたしの弱さも、強さも、自分の気持ちや思いも、愛も
オープンにシェアしていこうと思います。
わたしとつながってくれて、本当にありがとう。
愛をありがとう。💗
しもの世話
ER(エマージェンシールーム)に運ばれて、
左の肺に水がたまりきっていることがわかったため、
即効、肋骨のところを切って水を出す手術をしました。
水の量がすごかったため、チューブと機械が付けられたままになり、
そのためトイレに行くことができないので、
トイレはベッドパンを使わなければならなかったのですが、
その慣れないシチュエーションは、ある意味ストレスフルでした。💨
自分の排せつ物を人に見せるのは恥ずかしいし、
それを処理してもらうのも、なんか申し訳ないっていうのかなあ。
ベッドの上で用を足して、紙で拭くっていうこと自体がとても違和感なのに、
時には粗相して汚してしまったり。
でもナースの皆さんは全然気にしてなくて、お尻まで拭いてくれようとするので、
「大丈夫。それは自分でできます。」
・・・なんて言ったりしてね。
とにかく皆さん本当にとても親切で献身的で、感動するものがありました。
仕事だからって思うかも知れないけど、それだけじゃないと思うの。
それはお世話をしてくれるその人のエネルギーにハッキリと表れるでしょ?
ほとんどの方々はみんな、
ただ目の前にいる人を少しでもヘルプしたいという気持ちで
向き合って下さっているのです。
まさしく天使💗
ある若いナースの一人はそこまでしなくてもいいのに、
とても丁寧に優しくわたしの全身を温かなお湯を使って拭いてくれて、
シーツその他のベッディングやガウンをすべて新しいものに変えてくれました。
また、別のフィリピン人のナースは
常にこまめにわたしをチェックし、声をかけてくれて、
ふくらはぎにマッサージの機械をつけてくれたり、
本当に優しくて、頼れて、
彼女の姿が見えるだけでなんだかとても安心でした。
こういう人たちと接していると、
一瞬にして価値観がひっくりかえってしまうのです。
世界で一番大切なことは、
そして世界で一番美しいものは
愛だということを思い出させられるのです。
わたしは強くて凛とした、
決して弱みを見せない人でありたいという、
・・・簡単に言うとカッコイイ人でありたいという
見栄やエゴの強い人なんだけど、
たまにはこんなふうに思い切り
人に頼らなくてはならないシチュエーションを体験するのも悪くないのかも。
長女だということもあって
自分はいつもお世話する側のキャラだと思っていたけど、
献身的に愛のあるお世話を人にするためには
自分自身がそうされることを体験する必要があるのかもと思ったりします。
エネルギーのベクトルは一つの方向だけでなく、
相互の動きでバランスがとれるのでしょうね。
愛すること、愛されること、どちらも大切。💗
ICU(重体患者の部屋)の様子
センシティブだけど、割と丈夫なわたしが
まさか ICU (重体患者の部屋)に入ることになるとは夢にも思わなかったのだけど、
ICU のすごさには驚きました。😮
ゆとりのある広い一人部屋で、ドクターやナースはほぼいつでもそばに待機。
何かヘルプがいるときはナースボタンを押せば速攻で来てくれます。
おまけにスクリーンを通して、病院のオフィスに帯域する人が、
夜通しモニターで様子をチェックしてくれていて、
何かちょっとした変化などがあると、(例えば心拍数が上がるなど)
すぐにモニターを通して話しかけて、様子を確認してくれます。
未来的で、ハイテクで、びっくりしました。
おそらく ICU 担当のナースなどはグレード的にも高いのか、
とても親切で優しい人が多く、涙が出るほど感動させられることがしばしばでした。
ドクター、ナース、その他多くの人たちが頻繁に話しかけに来てくれるので
なんとなく安心でした。
ただ、ある意味それがちょっと too much で、眠る暇もないくらい。
血圧計は30分に一度、24時間作動し続けるし、
モニターの機械は常に回りっぱなし。
自分には必要がないのではないかと思われる血糖値のテストなども
数時間おきにされるのです。
でも重体患者の部屋だからね。
私自身、体にチューブがついているため、普通にトイレにいけなかったり、
シャワーも浴びられなかったり、
また、体の状態にも不安が大きかったり、
人に頼らなくてはならないシチュエーションがとても多いので、
この状況はとてもありがたかったのです。
今は普通の病棟に変わったので、
余計に ICU の至れり尽くせりの状態のありがたさをひしひしと感じています。
わたしはもともと人に頼ることがとても苦手な人だから
そんな体験もまあいいかもと思ったりします。😊
無条件の愛(重体でERに運ばれて)
重体でER(エマージェンシールーム)に運び込まれた時、
私はとても驚きました。
なぜならば、すごい勢いで多数のドクターたちが私のもとへ集まり、
真剣に手早く処置を始めたから。
もちろん普通のクリニックではなくて、ERだから、
重体患者が運び込まれてくれば
それは当たり前のことなのだろうけど、
とにかくその勢いやスピードがすごかったのです!
多くのドクターたちが一斉に私の処置に取りかかったため、
あっという間に私の両腕はチューブだらけで、
いつ針を刺したのかにも全く気づかなかったくらい。
速い!速い!🚄
医師たちはみんな真剣そのもので、
また、私の気持ちを和らげてくれる言葉をかけてくれる人たちも多く、
そのエネルギーは、それだけでわたしを安心させてくれました。
もちろんそれが彼らの仕事。
けれどもその中に真剣に私の命を救おうとしてくれる、
私を安心させてくれようとするエネルギーを感じるから、
温かく心地よかったのだと思います。
ナースの人たちなども、
ただ仕事だからというメンタリティーではなく、
とにかく本当に温かく、優しい人たちが多く、
接しているだけで涙が出てくるほどでした。😥
アンコンディショナル・ラブ(無条件の愛)
まさしくそれなのです!
目の前にいるわたしは知っている人であるわけではない。
けれども彼ら、彼女らのなかには
ただ目の前にいる人に対して愛で接したいという
偽善でないナチュラルな思いが強くあるのです。
なんて美しいのでしょう!😥
人々のそんな愛を感じると
この世界はなんて美しいのだろうと感じて、
わたしは思わず泣いてしまうくらいに感動するのです!
そしてそのアンコンディショナル・ラブ(無条件の愛)は、
自分次第でいつでも
自分自身で作り出せるものだったんだなあとも気づいたのです!
それに気づいたら、
この世界には愛しかなくなりました。
そして自分のやりたいことは
愛することだけになったのでした。
そう!
わたしには愛しか見えない。
私のすることは愛することだけ。💖
ICU病棟にて
久しぶりのブログ更新です。
ここしばらく体調がとても悪かったのですが、
それがさらに悪化したので病院へ行き、
処方薬を飲んでいたのですが、
病状はさらに悪くなって、ついには呼吸がほとんどできなくなって、
2月2日、ER(エマージェンシールーム)に運ばれました。
左の肺に水がたまり切った状態だったので、
即効手術をして切って出してもらったのですが、
体にはチューブがついたままだし、呼吸や心拍数も危うい状態のため、
そのままICU(重態病棟)に入院になりました。
状態はよくないながらも安定しているのですが、
その他にもいろいろ不振な点が多いため、
これからもたくさんの検査が続く状態です。
わたしの入院はどれだけ長くなるのか?
そもそもわたしはここから出られるのか?
ここへ運ばれてから、
死がどーんとリアルに自分の目の前にたちはだかっているのですが、
今のところ精神状態は安定しているので、
ちょっとビックリしています。
そしてこの状態になってから、
一瞬にしてわたしのなかのすべての価値観がひっくり返ってしまいました。
今のわたしにはこの世界に愛しか見えないし、
今わたしがしたいと思うことも愛することだけなのです。
今のわたしのなかには愛以外のものは何もないのです。
本当はこの病気の後ろに隠れたまま、
華やかな自分のイメージだけを残そうと思ったりもしたのだけど、
今、わたしが日々感じていることは
少しずつでもシェアしていく必要があると感じたので、
今、これまでとは全く違うわたしを日々シェアしていこうと思います。
いつもはぐでぐでと長文を書く癖のあるわたしですが、
ふと、何かを感じたときに
ちょこちょこと書いていくようにしようと思っています。😊
わたしがこれから書いていくこと、
何か少しでも皆さんの心に響いたり、心を癒したり、
優しい気持ち、ポジティブな気持ちになることを祈っています。
本当の「スピリチュアル」なブログ、愛のブログのスタートです。💕