本日の日経新聞にて大学の研究結果と共に多数決は多数決は誰の意思なのか?
との記事があった。
多数決によって、つまり大多数の人がそれは間違いなのではないか?
と問うことができるのが、王政や権力者の横暴を防ぐことができるのが多数決のメリットとして民主主義の根幹をなすものとなっているが、どうやらそうでもないらしい。
いわゆる声の大きな人の影響を受け正しいことが通らない不条理さを痛感されている方もおられるだろう。
大学の研究によりそのメカニズムが実証されたと言える。
研究によれば、声の大きな人の意見が間違っていようが17%を超えると過半数を超える人が同調するというのだ。
この17%もほぼクリティカルマスの数字とニアイコールなので、さもありなんという感じもする。
特にSNSなどのサイバー空間では、声の大きな人の意見には注意する必要がある。
そうでないと一部の声の大きな人の意見が大衆の過半数の意見だと捉えられる可能性が大きい。
過去を見た時、軍国主義成立のメカニズムもこれだったのではないかと感じる。
これを防ぐには有権者一人一人が、自分自身で正しい判断ができる人が増えるしかない。
つまり民主主義が機能するには主権者の知識レベルが高くないと維持できず衆愚政治に陥るメカニズムともいえる。
ネットの中の意見が、声の大きい人の意見に偏らない様、正しい判断ができる人が増える以外
、抜本的解決はできない。
これができないなら民主主義は後退し、正しい判断ができる人に政治を委託する方法がより多くの人の幸せにつながることになってしまうのだが、為政者が欲に負けないでいることが難しいことは歴史を見れば明らかだ。
ネットの普及によって民主主義もレベルアップする必要に迫られていると感じる。
アナログハード期は、社会システムが大きく変わる時でもある。
革命、戦争、事変、維新はアナログハード期におこりやすい。
ここ数年は、まだ注意が必要と言える