いつもの服装(ヤッケ&長靴)で訪れましたは仙台市若林区。
途中、道に迷ったりケータイの電池が切れたりで
いろいろと困ったモノでしたが。
この日、ほまれ屋さん のSとお逢いする約束をしていました。
そう、11月10日の栄寿丸 さんと
16日の第三水神丸 さんの旗をいただきに参りました。
休日出勤のSさん。
申し訳なし。申し訳なし!
「どうせ会社に来る予定だったから大丈夫ですよ~」
と、ミドル紳士のSさん。
なんともお優しい。
おまけに、
「写真撮りますよね? 用意しておきましたよ!」
と、旗を広げるためのスペースと
装置(洗濯ばさみ)までセットしていてくれまして!!
おかげで、休日のお店で、
2人しか居ないのに無事に写真が撮れました。
それが、この写真♪
前回は、社員のお兄さんとSさんが一緒に持ってくれて
写真を撮らせていただいたのです。
ですが休日と言うことなので、
Sさんはスムーズな写真撮影が可能になるよう
ご配慮くださいまして。
もう!Sさん!ミドル紳士!!!
で、その後30分近くかけて2枚の旗をきれいに梱包してくださいました。
「苦手なんだよね~」
といいながら。笑
職人さんの作品でありお店の商品であり、
船主への贈り物、ということでSさんのいろんな配慮が
「苦手なんだよね」発言に繋がるのでしょう。
前回の裏話 にもあったように
Sさんは実直で、とても気持ちの良いミドル紳士。
無理難題だと知りながら、
職人さんが全力で作品製作できる時間の確保
客(短期間製作で発注というダメ元でやってきたワタクシ)の旗発注への気持ちを汲みつつ
看板である「ほまれ屋」の商品、客、という関係全体への配慮。
個人的な話にはなるけれど、
あまり会えないような人だなあ、と思う。
とある会社。
社「さあ書け○月○日までだ」
私「はいかしこまり」
社「よし売るぞ」
私「おい勝手にタイトル変えるなよ!激怒」
社「え?私変えてませんよ~誰が変えたんでしょね?」
私「おいふざけんなよ!」
社「あ、この前辞めた人が変えたんですね。ちょっと言っときます」
=後日=
社「前回の件、こちらで処理しましたので。訴えましたから」
私「訴えんのはそっちの勝手だけどおいらの作品名変えんじゃねえよ。憤怒」
社「じゃそういうことでっ」
私「ふざけんなこの!」
(本当にあった怖い話)
今は大量生産の時代だから、
数打ちゃ当たるじゃないんだけどさ。
「無難なモノ」
「流行なモノ」
「当たり障りのないモノ」
がいいのかもしれない。
でもさあ。
作者の意思ってもんがあるじゃろが。
すべての作品は私のカケラ。
このブログも私の人生の大きな時間の記憶。
勝手に書き換えるとかマジ許せん。
それ以降、その会社には関わらないと決めた。
訴えたんなら証拠見せてみろっつーの!
……というのは個人の話。
という感じで、
Sさんのようにいろんなところに配慮してくれる人っていうのは
案外、私は会ったことがない。
うわべだったりね、その場だったりね。
そんくらいはちょっと話しただけで、2,3回メールすればわかる。
でもSさんの場合は本当に素敵な方だなあ、と思うわけです。
「会社のために!!!」っていう雰囲気ではないのです。笑
※悪い意味で、じゃなくて。
※このニュアンスが伝わらなければ困ります。伝わるといいなあ。
Sさんが関わっているのは「会社のために」じゃなくて、
それぞれ個人である「人間」に対してなんだよね。
職人さんと関わっていて、
会社の商品と関わっていて、
お客さんと対応する。
その3点が個々に在って、点々とそれぞれがあって
はじめて「会社のために」に繋がってる。
でも話を聞くと、
「実は私、人と話すのって苦手だったんですよ~」と。
いろいろな趣味の繋がりから、自然と今のSさんになっていったとか。
「人と話すの大好き!」って雰囲気なんですけどね、Sさん。笑
だからとてもナチュラルな方なのです。
利益とか損得じゃなく、
職人さんの心も客の気持ちも汲んでくれる。
それが「ほまれ屋」のミドル紳士・Sさんというわけで。
よく、私もブツブツ呟いていたことがある。
「被災者 対 外部」 として関わるつもりなんかない
「内部 対 外部」 としてなんか関わりたいと思わない
私はいつも 「ヒト 対 ヒト」 として関わりたい
Sさんはまさにそんな人。
「店 対 客」 ではなく 「ヒト 対 ヒト」で接してくれる。
だからナチュラルで、気持ちがいいのです。
だから、
(納期が短くても←ダメだけど)
Sさんが「楽しみにしててください!」と言ってくれるのであれば
私は安心して待つことが出来るわけです。
その裏で、Sさんが職人さんに頭を下げたりいろいろと
配慮してくれてるんだけどさ。
……と言う余談。↑
お店で話をしていたとき、
「そうそう!この前言っていたのがね~」
と事務所に向かって何かを探しています。
「あれ~、どこに行ったのかなあ~」
とかなり探しておりました。
「あった~!ありましたよ~!」
と持ってきてくれたのが、コレ!!!↓
「前に電話でお話しした回覧板」
「“素敵なミドル紳士”なんて言ってくれるから嬉しくってさ~」
「○さんに見せたら“印刷してみんなでまわしましょう!”ってなって」
「みんな読んだんだよ~!こんなに良く書いてくれてるー!って」
「読んだ人は判子押して、まわしたんだ~」
「社長も見たよ~」
……って。
回覧板の話は聞いていたのですが。
(まさか、こんな風に……!)
……って心境でした。
(やばいこと書いてなかったっけ……)
(余計なこと書いてなかったっけ……)
かなり焦りました。
おまけに↓
(別ページの「Sさんは素敵なミドル紳士」という一文にもアンダーライン……ッ)
アンダーラインは笑いました。笑
楽しそうな会社だなあ^v^
きっと社員さんもみんな仲良くてSさんみたいな
気持ちの良い方々なんだろうなって思います。
たかだか、ちょっとだけ関わっただけの、
ロット数もなんにもないただの個人相手。
(おまけに無茶苦茶な納期でお願いする困ったヤツに……^^;)
かなり嬉しかったです。
また近々お願いしますっ!(予告)
そして道に迷い、若林区から
磯浜に戻ってきたとき。
お疲れさまな海の男が一人、横たわっておりました……。
個人情報は伏せますが、
この方は「本業」は漁師ではないのです。
最初は「なんだか怖い人だ!(・_・´)」と思っておりました。(実はね
だけど何回も港で顔を合わせるにつれて
私の中で「そっけなさでテレを隠す公爵」になりました。
このAさん、このあと起き上がってきたのだけども、
寝起きでちょっと雰囲気が柔らかくなっておりまして。笑
普段は絶対言わないようなことを漏らしてくれました。
それを、ここで記載しておこうと思います。
「俺よー、本業は漁師じゃねーけどよ」
「港さ来るとみんな“Aちゃん!Aちゃん!”って呼んでけで、船さも乗せてける」
「幸せだなーと思うんだ。だから(此処に)来んのよな」
かなりグッときたんですよ。
Aさんってそんな風な言葉を口にするタイプではない方だと思うので。
でもそういうのが、
この港の、漁師たちの「絆」ってヤツだと思うのです。
ステキな港なわけです。
だから、そんな人達が居る此処は、
私にもしあわせをくれるわけです。
中国新聞さんのFacebook
10枚目&11枚目の旗も沢山の方々のチカラを借りて
漁師さんたちへ贈ることが出来ました。
ステッカーの収益は製作費を除く全額を
港の資材や福来旗製作費に充てさせていただいております。
いつのまにか11枚。
沢山の人達の応援を11枚の旗にすることができました。
お逢いしたことがある方も
お逢いしたことのない人も
たくさんのみなさま、ほんとうにありがとうございます。
ドルト.
(書11月25日 投12月3日)