【こころの殻の4パターン】 その2 抵抗・押し返し型(ストレスに抵抗するのは良い?悪い?) | セラピスト道場 ~自分を癒し、人を応援する実力を鍛える~

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●【こころの殻の4パターン】 その2 抵抗・押し返し型(ストレスに抵抗するのは良い?悪い?)

あなたの夢をかなえるヒーラー:渡辺高史です。

【こころの殻の4パターン】シリーズの続きです。

健全にも不健全にもなりえる3つのパターンのうちの2つ目です。

その0 こころの殻は、全くないほうがいいのか?
その1 エネルギー素通り放出型

■2)抵抗・押し返し型

このタイプの殻を持っている人は、大量のエネルギー(ストレス)が殻に入ってこようとすると、 それ以上エネルギーが殻の中に入ってこなくなるように、【抵抗】し、【押し返し】ます。

何が何でも、これ以上入れさせないぞ、と踏ん張って閉じようとします。

このパターンは、実はかなりエネルギーを消耗します。

物理学でいう【作用・反作用の法則】と同じことが起こっているからです。

例えば、100kgの力で向こうから押されている時、負けないためにはこちらも100kgで押し返す必要があります。

傍目には何もしていないように見えて、実は大量のエネルギーを浪費して、疲弊するんです。

風船にたとえるなら、ドンドン空気が入ってくるのに、風船を膨らませないイメージです。

ドンドン空気を入れたら、風船(あなた)の内圧が高まって、破裂しそうになりますよね。

そうしたら、それ以上空気が入ってこないように、力で抵抗したり、入り口を閉じようとするでしょう。

通常指摘される病的な【こころの殻】は、このタイプであることが多いですね。

行動だけでなく、心身の様々なシステムを【閉じる】ので、閉じこもりや、ウツ、病気になることも多いパターンです。

消化器系が閉じて食欲が減り、呼吸は閉じて浅くなり、瞳孔も閉じて明るい光が嫌になり、聴覚系も敏感になるので、小さな物音すら避けたくなります。

筋肉系が閉じると、身体が固くなります。

このパターンに馴染みすぎていると、自分の心身が固まっていることに気がつけません。

知らないうちに、心身が力んでいるので、知らないうちに、疲れも溜まっていきます。

ですから、ある日突然、病気になることもあります(燃え尽き症候群、ぎっくり腰、脳卒中など)。

ストレスがあると、外側には発散されず、内側に向かうので、心身に溜まるんです。

1つ目の【エネルギー素通り放出型】とは逆のパターンと言ってもいいでしょう。

このように、【抵抗・押し返し型】は、ストレスは溜まりやすい対処法ですが、一時的に非常に役に立つパターンでもあります。

ちょっと、考えてみてください。

一時的に外側からのエネルギーを押し返すくらいに抵抗した方がよかったり、内なる圧力を高めた方がよい場合とは、どんな時だろう?と。

例えば、このパターンがうまく使えると、相性の悪い人や状況に出会うと、すぐにストレスを感じられますよ。

そうしたら、早め早めに距離をとって、冷静に対処できるようにもなりますね。

また、内なる圧力を高めることで、やる気や意欲が出る、ってコトもありますね。

どのパターンにも、健康的側面と不健康な側面があるわけです。

また、個性として、生き生きと表現される場合もあるので、一概に良い悪いが決められるものでもありません。

「ああ、私はこのパターンをよく使うなあ」
「あっ!、今このパターンを使っている!」

と気づいてみると、それだけで立派な瞑想になり、【こころの殻】が柔軟に変化し始めます。

しかし、似たような状況に出会うと、似たような形で対処するため、また消耗したり、閉じたりしてしまう、というデメリットがあります。

苦手な人や状況も一向に変わらず、成長が起こりません。


そのデメリットを、根本的に解決するには、やはり【第4のパターン】を習得する必要があります。

その習得がうまくいけば、抵抗したい事柄が起こった時にありがちな疲労・疲弊も防げるようになります。

その【第4のパターン】の説明に入る前に、次に3つ目のこころの殻のパターンを見ていきましょう。

あなたの夢をかなえるヒーラー:渡辺高史

参考文献:Thresholds of the Mind(英語版のみ)