競争社会。
色々いやだなーと思う人、これが現実と思う人。
いると思います。
競争社会には勝者がいます。
勝者がいるという事は。
勝者に負けた者もいます。
どこかに。
必ず。
敗者はどうすればいいか。
また這い上がる必要があります。
頑張って、敗者Aが、今度は勝者Aになったとします。
勝者Aがいるという事は。
再び敗者がいることになります。
この敗者は、一人とは限りません。
敗者Bと敗者Cがいるかもしれません。
この2人の敗者は、また頑張って勝者になるかもしれません。
勝者Bと勝者C。
でも、また、勝者Bに負けた者と、勝者Cに負けた者が生まれます。
このサイクル。
敗者は減るでしょうか。増えるでしょうか。
はい。
何もしなかったら、敗者は増える一方なんです。
そして、一人で這い上がる力がない者も、必ずいます。
何もしなかったら
競争社会は、真の敗者を生むのです。
これの究極が、2014年に、アメリカで問題化しました。
アメリカのある地域に
富裕層が沢山住む地区と
貧困層が沢山住む地区
がありまして。
税金は累進課税の仕組みで、富裕層の方が圧倒的に多く税金を州に納めています。
富裕層は不満が溜まっていました。
「強盗や盗みの危険性が常にある。治安関係に私たちに税金をもっと費やしてほしい。税金は私たちの方がずっと多く払っているのに、治安維持のための警察官の数などは、貧困層の地区の方に多く費やされている。税金は私たちの方が圧倒的に多く支払っているのに。私たちはもっと治安サービスを受ける権利がある!」
そう主張し、富裕層が沢山住む地区を自治区とし、貧困層が沢山住む地区も自治区として2つを区分けしたのです。
すると
富裕層の自治区は、納められる税金は多額。多くの社会保障を提供できて
貧困層の自治区は納められる税金は、貧困層はお金を持っていないのでそんなに納められず
運営は苦しく、治安サービスなどの社会保障が大きく削減されました。
本当に社会保障を必要としているのは、貧困層の方なのにです。
競争社会の欠点です。
経済を見る時は、弱者の方を、本当に、よく、見なければいけません。
金銭面。
生きていくための知識などのソフト面。
等々。
今日は、競争ではないお話。