兵庫県は、山が多く、再生可能エネルギーの導入も大規模
で特に太陽光発電は愛知・埼玉・静岡に次いで全国で4番目
と言われています。
ここ、数年でも県内の各地で新しい発電設備の建設計画が
相次いでいます。太陽光だけでなく、風力や、バイオマスを
含めて幅広い資源を活用する動きが広がってきました。その
モデルケースと言える取り組みが瀬戸内海で最大の島、淡路
島で進んでいます。
2011年12月から始まった「あわじ環境未来島構想」のもと、
再生可能エネルギーによる電力供給ネットワークを拡大する
注目のプロジェクトがあります。この構想によって計画を開始
した時点で8%だった島内の電力自給率を2020年に20%へ、
最終的には2050年までに100%を目指すという取り組みです。
すでに淡路島では大規模な発電設備がいくつか稼働してい
ます。その中で最も規模が大きいのは島の西端にある「CEF南
あわじウインドファーム」です。15基の大型風車によって37.5M
W(メガワット)の電力を作り出すことができる日本で最大級の
風力発電所なのです。
風力発電では島の北端でも、関西電力が12MWの「淡路風力
発電所」を2012年12月に運転開始しています。さらに島の西側
の洋上にも風力発電所を建設するプロジェクトが検討段階にあり
ますが難航しています。というのも、この地域は明石海峡大橋が
できる以前からリゾート開発を進めている風光明媚な所で一部
国定公園に指定されているからです。
淡路島には昔から伝わる神の伝説が今でもありますね。島の
南部には播磨からの隠れキリシタンの噂も残っているそうです。
一説によると南蛮貿易で栄えた堺港から和泉の国を経て紀淡
海峡を渡ったとも考えられますが、最近の研究では神伝説と
南蛮由来の宗教を混同しているとの見方もでており、もしもこち
らを本当とするならば神の島の伝説が少しゆらいでしまうことに
なります。