ロシア鉄道(RZD)とスペインの車両メーカー、タルゴ社は
今年1月25日、モスクワ~ベルリン間国際列車など、
ロシア鉄道向け車両の開発で合意しました。
Railway Gazette Internationalが26日付記事で報じています。
(Railway Gazette Internationalの当該記事
)
モスクワ~ベルリン間用タルゴの話は以前から出ていましたね。
正式合意ということでしょう。記事によるとモスクワ~ベルリン間
列車用に3本の軌間可変機構(1520mm-1435mm)搭載車両、
モスクワ~キエフ間用に4本の200km/h運転対応車両を製造
するようです。ウクライナ鉄道はほとんどが1520mmなので、
恐らくキエフ直通用は軌間可変機構はなしでしょう。
写真を見ると車両の模型が写っていますが、これがRZD向け
車両なんでしょうか?今までのタルゴ客車より屋根のあたりが
丸みを帯びた形になっている気がします。
調印にはスペインの開発相も同席し、スペインによるモスクワ~
サンクトペテルブルク間の高速鉄道建設への入札参加にも意欲を
示したようです。スペインのAVEは1992年開業で、フランス・イタリア・
ドイツには遅れをとったものの、各国の既存の技術をうまく組み合わ
せて(もちろん一時期のバブルも影響大でしょうが)今やヨーロッパ
最大の高速鉄道ネットワーク保有国になっていますし、AVEは定時
運行率も新幹線に次いで2位。新興国やアメリカなど、高速鉄道建設
を考えている国々では注目を集めているようです。
RZDは「ヨーロッパ最長距離の国際列車」モスクワ~ニース間の
運行や、11年冬ダイヤ(12月改正)からのモスクワ~ベルリン~パリ
間直通列車と、長距離国際列車にやる気出してるようですね。