普段はおとなしく、普通に見える人が、実は残虐な殺人鬼だった! かつては小説の世界だけと思われていた出来事が、現実にわたしたちの身の周りで繰り広げられています。

 一つにはマスコミの報道姿勢にも原因はあると思われますが、現実に陰惨な事件は起こり、犯人とは無関係と思われる人々が被害にあっていることも事実です。

 事件に巻き込まれないための一番の方策は、いつの時代にも「さわらぬ神にたたりなし」。つまり、あなたがスーパーマンでもない限り、事件を起こしそうな人や事件に巻き込まれそうな環境を避けること以外には無いようです。

 そこで、ここでは人相学の観点から、事前に危険な人を見分ける方法をみなさんにご紹介したいと思います。

■相手の現状を判断するためには?

 中国で発達した運命学の世界においては、『命・卜・相』という三つのポイントから運命を解き明かそうとします。

 『命』とは、宿命のことをあらわし、私たちが変えることのできない、持って生まれた性質で、生年月日を基に割り出します。具体的には、四柱推命、紫微斗数、算命学などの理論により判断されます。

 『卜』とは、現状から近い将来に起こりうるハプニングを占う技術です。易占が活用されることが多いものです。

 そして、『相』とは、目に見えるものから現状を分析し、将来の開運に役立てるものです。これには、人相、手相、風水の一部などが活用されます。

 相に関する学問は、古代から、人々によるものごとの観察記録をベースに体系化されたものが多いので、一種の統計学といえます。私たちは、この相の知識を持つことにより、相手の状況をある程度判断できるようになります。

 ここでは相手の顔から危険度を見分けるための簡単テクニックをご紹介します。

■人相から相手の危険度を見分ける!?

 長年の歴史を経て体系化された人相学には沢山の決めごとがあります。ここでは顔の主要なポイントから相手の性格や状況を見分ける方法を見ていきましょう。

【眉間】
 人相学では眉間を「印堂」と呼び、その人の健康や精神状態を表します。相手の眉間を注視してみてください。しみ、あざ、黒ずみなどがみられる場合は要注意。その人は、現在自分の希望がかなわず精神的に不満を抱いている可能性が高いと判断できるからです。

 また、眉間の広さはその人の度量と比例するといわれます。眉間が狭い人は小心、神経質で大きな犯罪は起こせませんが、ジェラシーが激しいタイプです。


【眉毛】
 眉毛が硬く荒く、毛が上下左右に交わって濃く目を覆うような人は要注意です。「交錯眉」「鬼眉」と呼ばれ、獰猛残忍で激しやすい気性を示します。目とともに判断する必要があります。

【眉間と鼻の間】
 鼻の隆起の始点を「山根」と呼び、事件に巻き込まれる可能性を示します。ここに傷、ホクロ、汚濁、窪みがあったり、幅が極端に狭かったりする場合は要注意。宿命的に事件に関わりやすい傾向を表します。

【眉毛の内側】
 眉の最も眉間に近い内側部分を「交友」と呼び、その人の交友関係を示します。ここに、乱れがある場合は要注意。対人関係に問題を抱えている可能性があるからです。

【目と眉の間】
 専門用語では「田宅」と呼び、相続運や親との関係を示します。農耕民族の日本人は、一般に西洋人に比べ広いようです。ここが普通の日本人と比較して極端に狭い場合は要注意。物質的な不満を抱えていたり、腹に一物があったりする場合が多いです。

【ほほの外側】
 人相学では「命門」と呼び心の美醜をあらわします。この部分に傷や赤黒い変色がみられたら要注意。ずばり悪事をたくらんでいる可能性が大です。

【鼻の頭】
 人相学では「準頭」と呼びます。金銭運とともに、その人の心の品性を表すといわれています。この部分が黒ずんでいたり傷があったりする場合は要注意です。道義や慈悲に欠ける人が多いからです。

【口角】
 人相学では「海角」と呼びます。よく仏様のアルカイックスマイルといいますが、口角がきれいに上がる人は、明るく楽天的な性格といわれます。一方、話すときに口角が上下する人は要注意。虚言壁のある人に多いタイプだからです。

【顔の左右】
 たいてい人は顔の左右が多少は違うものです。左右に際立って大きな差異が見られる場合は、両親の体質に大きな違いがあり、性格も二重性を秘める場合が多いといわれています。

【額のはえぎわ】
 生え際が極端に乱れている人は要注意です。「乱額」といわれ、悪人・反逆の相と言い伝えられています。

【髪の毛と髭】
 髪の毛が赤い人は、情熱的ですが肉欲におぼれやすく打算的といわれています。また、男性の場合、髭にも注視してみましょう。髭が縮れている人には必ず一癖あるとされています。

【目】
 目は心の窓とも呼ばれますが、最も印象的で判断をつけやすいパーツといえます。まず、左右対称の目が正しい遺伝子を受け継いでいるといわれる一方、左右の大きさが違う目は「雌雄眼」と呼ばれ、才知に長けた人を表します。雅楽や狂言など古典芸能に携わる人にこの目が多いことは注目に値します。

 目の輝きが極端で、ぎらぎら光り輝いている場合は「車輪眼」と呼ばれ、喧嘩や争いを好む悪人の目といわれています。また、光彩が茶色の人は、昔から「獣眼」と呼ばれ、残忍性を持つと伝えられています。

 白眼が上部に多く現れている上三白眼は「蛇眼」といわれ、盗癖を持ち悪知恵に長けた人物が多いといわれています。また、黒目の四方が白眼に囲まれた「四白眼(よんぱくがん)」の人は、一種の変態性や残忍性を持つことが多く、悪い人相の代表格とされているので要注意です。眼の結膜に赤い格子模様が見えていたら、その人は要注意です。入獄の相の一つといわれています。

 以上危ない人を見分ける人相のポイントをご紹介しました。

 参考までに、ある事件記者によれば、最近の犯罪者の多くに共通する人相のポイントは、「きつね顔で顔のパーツが中央に吸い寄せられているように位置する」とのことです。

 いかがでしたか? もちろん、ここに上げた人相のポイントが全てあたるというわけではありません。また、人相は、その人の生き様により時間と共に変化してゆくものです。一方、昔からの言い伝えに多くの真実が隠されていることも事実です。みなさんが賢く利用して、事前に危ない人を見極めるツールとして役立てていただければ幸いです。

注)この記事は、あくまでも古来より伝わる人相学による観方をお伝えしたものであり、もちろん全てが正しい訳ではありません。あくまでも参考としてお読みください。【占いガイド:All About 編集部】


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