distance/秘かな小話/5-3 | 花の兎 雪の兎~オリジナルと2次元 2.5次元BL~

花の兎 雪の兎~オリジナルと2次元 2.5次元BL~

日々のあれこれ、気ままに創作、なんでもありのブログかな?

でもやはり、惚れてしまった弱みで 俺は次の日曜日、律が住むアパートの玄関前に立っていた。


手には、律が好きな菓子類を詰めたスーパーの袋を持って。


・・・・・・・・俺ってバカ(泣)


なんで 俺様が 律のご機嫌取りみたいなことしなきゃならないのか・・・・。


エベレストより高い俺のプライドが警鐘を鳴らしていたけれど。


散々メールを無視していたので 今更 「遊びに行ってやる」と返信もできず 俺はドアの前で10分間も立ち尽くしたまま躊躇していた。


・・・・・・・こんな姿 1年前なら想像もつかなかった。なに、子供相手に振り回されてるんだ、俺ってば。


息を深く吐いて、俺はドアノブに手をかけた。


何事もなかったかのように堂々としていればいいんだ。


鈍感 律にはそれで十分だろう。


・・・・・ん?


カチャッとドアノブを回すが鍵が掛かっている。


出かけてるのか?


それじゃ 勝手に入り込んで 素知らぬ振りでTVでも観て待ってればいいか・・・・・。


ここで出直しじゃ、来た甲斐がないもんなぁ・・・・。


俺は、律からもらっていた合鍵を使ってドアを開けた。


あれ? 靴あるじゃん。


でも、こっちのは?


小さな玄関には 律愛用のスニーカーと 見たことがない革靴が並べてあった。


浜尾くんでも来てるのか?


と、思っていると


「ねぇ、格好よく描いてくれてるのぉ?」


少し甘え気味な なんだか妙に癇に障る男の声が聞こえてきた。


・・・・・・・誰だ?


俺は 音を立てないようにして聞き耳を立てた。


「ずっと無言のままじゃ俺、つまんないなぁ。ちょっと休憩しよ、ね」


ガタッと音がして 知らない男が椅子から立ち上がる気配がした。


「りーつーくん。見せてぇ・・・・・。わぁ、上手なんだねぇ」


男が フフフ・・・と妖しく笑っている声に 俺は苛立ちを覚えた。


恐らく、だ。


律はデッサン中で 男は律がスカウトしてきたモデルで・・・・いま、裸、だよな?


静かに足音を忍ばせて廊下を歩いていくと・・・・


「うわぁ、何してるんですか?!」


律が突然大声を上げたものだから 俺はびっくりして足を止めた。


「ちょ・・・・、ちょっと、困ります。やめてください」


「いいじゃん。律くん 俺の裸見たんだから 律くんのも見せてくれないと不公平でしょ」


・・・・・・・・・あーーー、えっと、律ってば モデルくんに誘惑されてるのか(°д°;)


そう思ったけど 俺は動けないでいた。


律は・・・・・そいつとヤるんだろうか?


一旦 律は欲情したら手がつけれない「獣」モードになってしまう。


そうなったら 俺が止めに入っても無駄だろうな・・・・・。


心臓がバクバクして壊れそうだった。


だけど、耳は 全神経を集中して 壁一枚隔てた向こうの部屋の音を拾ってしまう。


律・・・・・お前・・・・・どうするつもりだ?


「無理ですってばぁ。俺、その気になれませんって」


「大丈夫。俺がその気にさせてやるよ。俺って上手いんだぜ」


「絶対無理です。申し訳ないけど あなたじゃ立ちませんから」


・・・・・・・・なんてことをはっきり言ってるんだ、律は。


もう少し 言い方ってものをな・・・・・と思ったとき


クチュクチュ


と艶かしい音がしてきた。


ズキンズキンと 今度は心臓が痛み出した。


・・・・・・・なんだ、律。ヤりだしたのかよ。


涙が溢れてきたのがわかった。


なんだかんだ言いながら 律は絶対浮気しないと俺は高を括っていた。


俺だけに惚れてるんだと思っていた。


・・・・・・・そっかぁ・・・・。そう、なんだな・・・・


これで俺は自由だ。


ちょっと前ならそう思って喜んでただろうに 俺ってば何傷ついてるんだよ。


その間も クチュクチュと激しい音が聞こえてきていた。


・・・・・・・さ、帰ろ、かなぁ・・・・


俺は静かに向きを変えた。






☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*






今日はね。夕飯ちびさんずと一緒に珍しく外食したのね。


咳であまり寝れない2号の大好物を食べさせて(いくら丼なんで、食べに行ったほうが安い(-_-;)) 


まぁ、私も夜中の看病疲れで夕飯作りたくないし・・・それでもパソコンはしてるのね、て、突っ込みは無しで・・・・で、行って 帰ってきて 前の分をアップしたあと 2号が「ゴーカイブルー忘れた(´;ω;`)」とな。


大抵 出かけるときに レンジャーキー(何十本あるか数えたくなーいくらいふたり分なのであります)をお供にしてて 今日はゴーカイブルーとお出かけだったらしい・・・・・


「どひゃーーーっ」で、急いで店に電話して取りに戻った(T_T)のよ。


田舎の飲食店は閉店早いのよぉ・・・・。


お留守番の二人に「7匹の子ヤギのお母さん」みたいに


「ピンポンなったら?」 「いないふりですっ」


「インターフォンは?」 「いないふりだから出ません」


「電話がなったら?」 「出ません」


と、注意事項を確認してダッシュヽ(;´Д`)ノ


もう、ラクしようとして反対に疲れた・・・・・(T_T)


さっきまで またゴホゴホしてたから薬飲ませて寝たけど 朝までには薬がきれて起きるだろうなぁ・・・・


もう、明日 耳鼻科に連れて行こうかな(T_T)




と、いうわけで 朝の分は今からセットしますが そのあとはわかりません・・・・ので悪しからず。




明日の晩から日曜の昼にかけて 旦那が居るので(平日は帰ってこない仕事です) もしかしたら なかなかパソコンに向かえないかも・・・・です。


でも、何話かは「ざっと書き」してるので 打ち込めたら打ちますねぇぇぇ(笑)