distance/揺蕩う慕情/20・リツヤとサクヤ-2 | 花の兎 雪の兎~オリジナルと2次元 2.5次元BL~

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日々のあれこれ、気ままに創作、なんでもありのブログかな?

部屋は いつの間にか暗闇になっていた・・・・・・・・・・。
それでも 鳴り止まない着信音・・・・・・・・・・・。
「うるさいな・・・・・・・・」
仕方なく 画面も見ずに出ると
「・・・・・・・・・・・リツ・・・・・・・・ヤ?」
小さく俺の名を呼ぶ声に・・・・・・・・・・懐かしさがこみ上げてきた。
意識がはっきりする。
「お前・・・・・・・・。サクヤ、か?」
「・・・・・・・・・・・・うん。お久しぶり・・・・・・・・・・」
あの事件以来
ほとんど会話がなかった俺たち。
お互いの「相畑」への対応は決まっている。
・・・・・・・・・・・サクヤは その金で医大に入り
俺は・・・・・・・・ナナミと婚約中だ。
サクヤとナナミの淡い恋を守るために・・・・・・・
いつか サクヤが取り返しに来るその日まで。
だから
余計な会話をすることもなく・・・・・・・・・・お互いの近況は ナナミを通して伝え聞いていた。
「2年ぶりかな?」
「ううん・・・・・・・・。もうちょっと、かな」
「そんなにたったんだな・・・・・・・・・・」
ナナミを失いたくないサクヤと
ナナミと結婚しなければならない俺。
いくら
妥協して出した結論だって 蟠りが残っていた。
狂ってしまった俺たちの運命・・・・・・・・・・・・・・・。
「ど・・・・・・・・した?」
「うん・・・・・・・・・・・。ちょっと・・・・・・・・」
サクヤが 何かを言いたいらしいが 躊躇している。
なにか・・・・・・・・あったのか?
俺は
きちんと椅子に座りなおすと 長い沈黙が破れるのを・・・・・・・・・静かに待った。

            

        



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*



久々に書いてると楽しい♪
内容 こんな↑暗いんだけど・・・・・・・・(笑)

では、また、後ほどぉ・・・・・・:*:・( ̄∀ ̄)・:*: