「綾人・・・・・・・・・・さん?」
「それが・・・・・・・・・お前と カナちゃんの違い。わかったかっ」
言いながら・・・・・・・・真っ赤になってしまっている俺。
こんな甘いこと言う日がくるなんて・・・・・・・・ありえねぇ・・・・・・・。
でも きっと このバカ律は
『どこがどう違うんですかぁ?』
なんて 間の抜けたことを聞いてくるかもしれないが・・・・・・・
たまには 俺も正直になっても・・・・・・・いいかな・・・・・・
なんて ちょっと思っちまっただけだよっ。
だってさ
カナちゃんみたいに ある日突然 律に去られたら・・・・・・・・・と考えると 怖くなった。
ぞっとして・・・・・・・・俺は 空っぽになるだろう・・・・・・と 思っちまった。
ま・・・・・・・・、俺も『行方不明』とやらをしたことあるから 律に 大きな口を叩けないけど。
・・・・・・・・ごめんなぁ、ユウキ・・・・・・・・
少しは お前の気持ちも理解してやればよかったな・・・・・・・・・
いつだって お前は あの綺麗な鳥が その腕の中から逃げてしまわないかと 不安で仕方なかったんだろうな・・・・・・・・・・。
だから 籠を造って そこに閉じ込め・・・・・・・・
治って飛べるようになった羽のことを 飛べないと騙して・・・・・・・・・
それでも 綺麗な鳥がいなくならないかと・・・・・・・・・
そんな日々は 辛かっただろうな・・・・・・・・。
もうほんの少しだけ・・・・・・・・・お前の味方をしてやってもよかったな・・・・・・。