「・・・・・全員揃ったようだな・・・。蒼夜はどうだ? 崖から盛大に落ちたそうだが・・・」
「・・・・なんともないですよ・・・。想定外に敵が多かっただけ」
くく・・・と笑うタキグチに 蒼夜は不満げに左の頬を上げた。
「そうでもないよぉ・・・。アバラが3本ぽっきり。全身の微小骨折も含めたら使い物にならないけどね。内蔵の損傷がないように落ちるなんて「さすが」だけど・・・。ふふ・・・。飛行機の気圧でよく折れたアバラが肺に刺さらなかったのは悪運が強いのかも・・・」
「doctor.yun・・・・お褒めに預かりどうも・・・。言っておくけど 俺はあんたのことはあんまり信用してないから その診察結果も信じてないよ。ちょっと打っただけで・・・」
「じゃあ・・・、こんどは触診して差し上げましょうか? 上手く肺にアバラが刺さるように・・・。痛みに悶える表情がプラスされれば あなたも俺の好みの男になるかも・・・」
「・・・・・ふざけんなっっ」