Distiny/紅焔の慟哭 17-9 | 花の兎 雪の兎~オリジナルと2次元 2.5次元BL~

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日々のあれこれ、気ままに創作、なんでもありのブログかな?

・・・あの人に比べたら 俺なんて・・・

 

 

卑屈になりそうな気持ちを隠して強がってみせても たまに蒼夜の視線が綾人に向けられ その視線が優しいのがわかった。

 

 

・・・まだ・・・気持ちがあるのかな・・・

 

 

と、押し黙ってしまったアキラに 蒼夜は小首をかしげた。

 

 

「どうした? 急に元気がなくなったな」

 

「・・・・・なんでもない・・・。とにかく 蒼夜はなるべく動かないで骨をくっつけて」

 

 

「・・・・・そんな無茶な・・・」

 

「それと・・・俺がいないときにあの・・・綾人さんと・・・」

 

 

ふたりっきりで会わないで、と言おうとしたが アキラは言葉を飲み込んだ。

 

すると 蒼夜は手を挙げると大きな手のひらでアキラの頭を撫で回した。

 

 

「ちょっと・・・、セットしてるんだけど・・・」

 

「はは・・・。あのな・・・、ちゃんと聞いてたか?」

 

 

「・・・・・なにを?」

 

「俺がさっき言ったこと。「子育てが終わった」てさ・・・。立派に育ってくれて・・・」

 

 

「・・・・・え?」

 

「いつもは強引なのにな。ほら・・・、「初任務」の景気づけだ」