Distiny/紅焔の慟哭 17-10 | 花の兎 雪の兎~オリジナルと2次元 2.5次元BL~

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蒼夜は アキラの後頭部に手を回すと 彼の顔をぐいっ、と引き寄せ そしてくちびるを重ねた。

 

ぱち・・くり・・

 

目を見開いて ゆっくりと一階瞬きをしたあと アキラはやっと思考が回ってくる。

 

 

・・・・えっと・・・キス・・・してる? 蒼夜から?

 

 

驚くアキラに 蒼夜はふっ、と笑い出して「あ・・・、胸が痛いっっ」とアバラを抑え顔をしかめた。

 

 

「まったく・・・。いつまでもこどもじゃないんだからな。ちゃんとお前との「未来」を考えてるよ」

 

「それって・・・俺が抱いていいってことだよね?」

 

 

「・・・・・そこまでは考えてない・・・」

 

 

ひくっ・・と引きつる蒼夜と 嬉しそうに屈託なく笑うアキラは 額をこつん、と突き合わせると もう一度軽くキスをした。

 

 

「・・・・お前が俺より強くなったら考えてやる」

 

「言っておくけど 俺、まだ成長期だからね。蒼夜よりも身長が高くなって 強くなってぜったいに押し倒してやるから」

 

 

「・・・・はは・・・、俺がじいさんになるまで待っててやるよ」

 

「そんなにかかんないよっ」

 

 

蒼夜は 成長したアキラを見て いつまでも守るべき対象じゃないと感じた。