Distiny/紅焔の慟哭 18-3 | 花の兎 雪の兎~オリジナルと2次元 2.5次元BL~

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その時 アキラは「の人には俺が必要だ」と思ったのだった。

 

だれかの代わり、それでも 自分を必要としてくれる蒼夜。

 

それが アキラには「希望」になったのだ。

 

 

「なんだか浮かれてんな。初仕事だろ? 緊張しろよ」

 

 

リュウは不機嫌に言い放つと 「できたから 別の部屋に行け。マイクの調子を確かめる」と背中を向けた。

 

 

「・・・・うん、蒼夜のとこに戻ってもいい?」

 

「すきにしろ。俺は忙しいんだ」

 

 

改良した自分用のイーグルを握ると リュウはわざとらしくため息をついた。

 

 

「俺は・・・武器は?」

 

「持たせられるかよ、素人のガキに」

 

 

「ガキって言うな。アキラって名前があんだけど。それに銃くらい蒼夜に習ってる」

 

「人間を撃ったことねぇなら持たせられねぇよ。おもちゃなら買ってやっけど」

 

 

「・・・・・ムカつく・・・」

 

 

ふんっ、とアキラは鼻息を鳴らすと すぐさま部屋を飛び出した。

 

それを部屋の隅で黙って見ていたマオは 

 

 

「こどもなんだからあんまりいじめないでやってよ」

 

 

とリュウを窘めた。

 

すでに自分の分のイヤホンなどは装着してもらっている。