Distiny/紅焔の慟哭 18-5 | 花の兎 雪の兎~オリジナルと2次元 2.5次元BL~

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「まぁ、使わないに越したことはないか」

 

 

リュウの言葉に マオは頷いて「大丈夫だよ」と言った。

 

 

「・・・・・・?」

 

「ユウさんはきっと大丈夫。僕が大輔さんのところにぜったい帰るように ユウさんもリュウさんのところに帰るために頑張ってるよ」

 

 

「・・・・・・・・・・」

 

「だから・・・リュウさんも信じてあげて。不安なんて感じないで」

 

 

大きなマオの瞳が うるうると涙目になって訴えてきている。

 

自分がずっと感じていた不安をダイレクトに感じたのだろう。

 

彼は 心優しく感受性が強い子だ。

 

リュウは

 

 

「・・・・あいつの帰るところなんて俺のとこしかねぇよな。あんな捻くれものでじゃじゃ馬な奴、俺しか相手できねぇしな」

 

 

と ユウのいつもの嫌味ったらしい物言いを思い出して 幸せそうに微笑んだ。

 

 

 

 

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Illustrated by 三倉リョウさま