同じようにゆんも怖いのだ。
俺が ゆんへのこの想いがいつか変わると不安でたまらないのだ。
かつて 大輔と「マオ」とのことを猛反対していた彼は そのむかし 人間と恋をし 捨てられた。
生きる世界が違うから、と置いて行かれた。
それでも 「零」を説き伏せるほどに 大輔と「マオ」・・・京介の思いは強いのは認めたのに 自分のこととなると「永遠」を信じられないのだ。
滝口は ゆんの頭をなでると
「ばかだなぁ・・・・。俺はお前にずっと恋してんの。お前がいなくなる時は 俺がこの世界からいなくなる時だから・・・人間の時間に計算して 60・・・んーーー、70年はあるな」
「それは・・・長いのか?」
「俺が皺皺の「おじいちゃん」になっても傍にいてくれるならね」
ゆんは年を取らない。
古の世も未来もこの姿のまま。
人間の自分は歳を重ね 姿を変えてしまう。
「・・・・・なにを言う。「魂」は変わらない。「器」を好きになったと思っているのか?」
「・・・・・好き・・・か。あんまり言ってくれないから嬉しいよ」