永遠の中の穏やかな時間 6 | 花の兎 雪の兎~オリジナルと2次元 2.5次元BL~

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日々のあれこれ、気ままに創作、なんでもありのブログかな?

「な? マオにこの気持ちはなんと言うんだと聞いたら「好き」とか「愛してる」と言うんだと言ったから・・・。的確ではなかったか?」

 

「・・・・・俺も「愛してる」よ。ぜったい 死ぬまで愛してる」

 

 

「・・・・「死」という概念はやはりまだ理解できないが・・・いつか俺が「無」になっても ユキヒとともにいたいと思っている」

 

「・・・・・あぁ・・・」

 

 

滝口は そっと薄い色をしたくちびるに自分のそれを重ねた。

 

 

「な?・・・・なんで 接吻なんて・・・」

 

「ゆん・・・、キス、と言ってくれ」

 

 

「俺とその・・・接吻して交配しても意味がないのに」

 

 

きょとん、としているゆんに 滝口は大きなため息をつくと

 

 

「まぁ、人生長いからね。ゆっくりと教えてやるよ。それと 「交配」もやめてくれ」

 

 

と項垂れた。

 

 

「じゃあ・・・、「まぐわい」か? あれは男女がするものであって・・・」

 

「はいはい。とりあえず親子丼作ろうな。そして ここをほっこりさせよう」

 

 

滝口は ゆんの胸に自分の手のひらを当てると笑った。

 

 

・・・永遠ということがあるのを ゆんにも教えてやるから・・・ふたりでいつも温かな気持ちでいよう・・・

 

 

ゆんも その笑顔に釣られて「ほっこり、というのか。ほっこり・・・」と微笑んだのだった。