2023の乾杯 6 | 花の兎 雪の兎~オリジナルと2次元 2.5次元BL~

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日々のあれこれ、気ままに創作、なんでもありのブログかな?

「あ、うん。あと10分だ。早くしないと今年も終わっちゃうね」

 

「あぁ・・・、とその前に」

 

 

キッチンに来た僕の二の腕をつかんで大輔さんは ちょっとだけ強引に僕を引き寄せ抱きしめた。

 

 

「俺はきみたちと生きると決めた。俺が決めたんだ。きみが責任を感じると悲しくなるよ」

 

「・・・・・・大輔さん・・・」

 

 

「何回でも言うよ。俺は後悔はしていない。マオと離れて生きていくことは考えられないんだ。だから・・・そばにいさせてくれ」

 

「でも 危ない目に合うよ。僕らは「組織」から狙われて・・・」

 

 

僕の言葉を遮るように 大輔さんのくちびるが僕のくちびると重なった。

 

 

・・・大丈夫。僕は生きる。大輔さんを守る。まだまだ綾人さんやタキグチさん、ユウキさんたちに比べたら未熟だけど 大輔さんといたいから生きていく

 

 

「まったく、どこまで買い物行ってたんだよ」

 

「すみません。でも珍しいものを見つけたのですが・・・」

 

 

「はい。スルメです。日本人の観光客用の店にあったんです」

 

「おぉぉぉ、やりぃっ。愛してるぜ」