SLIDE 1 | 花の兎 雪の兎~オリジナルと2次元 2.5次元BL~

花の兎 雪の兎~オリジナルと2次元 2.5次元BL~

日々のあれこれ、気ままに創作、なんでもありのブログかな?

ただの虚無感しかここにはない。

 

あなたと別れる時が こんなに早いだなんて思わなかった。

 

あなたとの残された時間がわかっていたなら 僕はもっと一緒にいたかった。

 

ううん、別れの時が来るだなんて 僕は考えもしなかった。

 

あなたといるのが当たり前で 僕の世界はあなた中心で あなたと永遠に生きていくとを疑ったことはなかった。

 

うっすらと瞳を開けると ベッドの横に飾っている写真のあなたが微笑んでいる。

 

目元をくしゃりとした破綻した笑顔。

 

せっかくのイケメンなのに 愛くるしく笑っている彼。

 

飾ることも気取ることもない本当の笑顔が 一枚の写真という「紙」になって ずっとそばにいてくれる。

 

 

「でもね・・・、実物がいいんだよ。だって 話しかけても答えてくれないし」

 

 

僕が手を伸ばしても抱きしめてもくれない。

 

時間が経てば思いは薄れてくれるのだろうか?

 

それも寂しい。

 

 

「大ちゃんが助けた男の子も重い十字架を背負ったんだよ。そんなの本望じゃないだろ?」