いつものように 認知症奇跡、認知症治ったなどの
ネット検索をしていた時に
この本の存在を知り、メルカリで(またかよ・・・)買いました。
著者は岩波ホールの支配人をも務めた映画人でもあり実業家でもある
すごい女性です。
わたしとは 独身 日本人 女性 くらいの共通点しかありません。
著者はお母さまが 突然認知症になりやはりうろたえるのですが
お母さまはなぜか認知症をはねのけ 著者と会話も楽しみ
亡くなる前日まで元気に過ごし旅立ちました。
著者はバリバリの文化人、知的な方なのですが
お母さまが倒れたときに
「お母さまを呼び寄せないでください、と父の遺影を睨んだ」
と たいへん感情豊かな一面もあり
やはり身内がなくなるというのは誰にとっても恐怖で
なんとかして先延ばしにしたいことなのだなと思いました。
著者は一生独身で実家で過ごし
今でいう 子供部屋おばさん なのですが
お母さまを大事にし、愛し、そしてお母さまも
あなたが一緒にいてこんなに楽しい老後を過ごせるとは予想外だったわ
と何度も著者に語り掛けます。
わたしは 子供部屋おばさんで
人生経験がすくなく 楽ばかりしていて恥ずかしいと
思うことが度々あるのですが
わたしはわたしで まぁ 良いのかもしれないと
思えました。
わたしと著者とでは違いすぎますが・・・
また 本を読みたいです。
次は 吉村昭に戻ります、生麦事件読み終えたいです。