何とも後味が悪い
話し合いだった。
もはや、話し合いじゃない。
まさに公開処刑だ。

有香ちゃんには、
エロメール辺りで、
イヤホンを付けさせたけど...
あまり意味なかったかな。

親御さんの意向で、
子どもにも立ち会わせたいと
言われたら、
私たちは近所のおばさんに
すぎないから、
何も出来ない。
ちょっとは意見出来ても、
我が家のルールと言われれば、
専門家でもない私たちが、
口を出せない。

私たちからしたら、
パパさんはやり過ぎに見えた。
でも不倫された側の心情からしたら、
当然なのかな、とも思える。

しかし、私が一番驚いたこと。
それでも離婚しないという。
こんなにするなら、
普通は離婚を視野に入れてると
思っていた。
茂さんと麗子さんと話していたら、
「離婚しないことが、
本当の復讐なんじゃない。
親にもバラして、
やり直すと公言されたら、
ママさんの親御さんは
頭があがらないよね。
実家に帰ってくるな、
旦那を大事にしろと
言われるだろうし。
もうママさんは逃げ場がないよね」
と言っていた。

男とは別れさせられて、
親に逃げ込む事も出来ない。
離婚も出来ない。
ママさんが一人暮らしをするほど
稼ぎや貯金もないのも、
パパさんは知っている。
ママさんは、
あの家に帰るしかない....。

「なんだかなぁ、
愛してるの?それって....。
行くも地獄、戻るも地獄って
感じだけれど。
不倫をしたんだから、
仕方ないのかな。
自業自得ってやつ?」

「ねー、難しいよね。
不倫をしたママさんは悪いけど、
パパさんもやり過ぎだよね。
でもこんなに傷つけられたから、
当然の報いだと言われたら、
何とも言えなくなるね」
茂さんはそう言っていた。

「パパさん、
やっぱり変わったよなぁ。
さっきもずっと、
味方でいてくる友達が、
友達も言ってたけど、って
出してたじゃん?あれって、
ネットなんだろうね。
ちょっと怖かったよな」
麗子さんはそう言っていた。

不倫をしたママさんが悪い。
自業自得なのかもしれない。
自分が招いたこと。
だけどなぁ、
不倫をした奴には、
何も言う権限はない...
それはまた違うと思うけど。
人権は無くなってしまうのか。
それだけの罪を犯したというのか。

私は考えさせられてしまった。
愛してるか....。