(本編再開)

次の日、
有香ちゃんのママに
会いに行った。

有香ちゃんママは、
入院中で、
また小綺麗にし始めていた。
いつも私は帰りがけだから、
彼女が日中は、
化粧をしてるとは知らなかった。
そして彼女は、
なぜか意気揚々としていた。
何か楽しみを待っているような。

まさか....。

「ママさん元気になったねー!
よかった!」

「うん、二人のおかげだよ!」

それから世間話をして、
小一時間というところか。

やたらと、
ママさんは時計を気にする。
なぜか早口になり、
私たちを追い返そうとする。
ソワソワしてる、
これがまさにぴったり。

さすがにママさんが
「今日はこの後、
友人が来てくれるの、、」と
気まずそうに言ってきた。

私たちは、
「あ、ごめん、
また来るね!お大事に」と
伝えて部屋を出た。

なーんか変。
友達はほとんど居ないという。

私はこのあと仕事だった。
麗子さんは、
ちょっと見張ってみると言った。

そして私たちは、
分かれた。