仕事がまだ忙しく、
ちゃんと話す時間がなかった。

時間が過ぎる怖さを、
私はまだ分かっていなかった。


ママさんと話すが、
またうわの空だ。
携帯ばっかりを気にしてる。

「ママさん、また彼?」と
私は聞いてしまった。

でもママさんは、
否定をする。
「ううん、まさか」と。

携帯を気にして、
化粧にこだわるなんて、
男しか考えられないけれど、
違うと言われたら
どうしようもない。

病人に向かって、
きつくも言えないし、
それ以上は聞けなかった。