宙組
☆宝塚グランドロマン☆
『美しき生涯』
-石田三成 永遠(とわ)の愛と義-
作/大石 静 演出/石田昌也

☆レヴュー・ロマン☆
『ルナロッサ』
-夜に惑う旅人-
作・演出/稲葉太地

を観てきました。

お芝居は、大石さんの脚本なので、石田演出でも大丈夫なのかな?とか期待があったのですが、石田テイストは健在でした。台詞を勝手に書き換えてないか?と思う場面もあった。

つまらなくもないけど、2回3回観るのはしんどいかなあ?
外に脚本を依頼するのは30年ぶりだそうです。
平岩さん以来かな?
外注するのが難しい理由をプログラムで、石田さんが説明していますが、今回だって決して成功しているとは思えません。
宙組を実力・ビジュアル面両方で支えている男役たちが、7本槍でひとくくりにされています。
生かしきれてなくて、すんごいもったいない。
7人でお笑い担当みたいな場面があるけど、アレ石田さんが無理やり付け足したんじゃないかな?

トップの大空さんはビジュアル抜群です。
隣にテルが並ぶとパワーアップして、最強になります。
こんなに綺麗なトップ&2番手って、今までにあったかなあ?
銀橋で二人が並んで気がついたのは、大空さんって驚異的な小顔なんだということ。
テルも小さい方だと思います。8頭身のスラリとしたその上にチョコンと美しいお顔があるのですが、大空さんはさらに小さい。テルの顔が大きく見えたのには、ビックリした。
すみ花ちゃん、大きい大きいと思ってたけど、大空さんが小さすぎるんだわ~。

私は歴史には明るくないので、史実がどうだったか分かりませんので、「史実がどうとか」の不満はありません。淀殿と三成のことはTVドラマでも見た記憶があるので、そういう設定もありかな~。としか思いませんでした。
忠義、忠義と言いながら、不義密通ってあり?とは思いますが。

テルの疾風、まだ星組の印象が強くて宙にいるのが不思議でした。この人って、明るい太陽と対照的な、夜を冷たく照らす月のイメージがあります。
星組で太陽のようなちえちゃんとの舞台、大好きで心から楽しめたので、星組からいなくなったのは、残念です。次の宙組トップになるための組替えなんでしょうから、頑張ってほしいです。自力でパーッと輝くトップさんになってください。期待しています。
今回の忍びの役は似合ってたと思います。歌もお芝居も安定してた。
守るべきものをなくした疾風の最期の台詞がよかったなあ。


ショーはお芝居よりは楽しめました。宙のビジュアル最高・最強です。
宝塚ではかなり珍しく、歌は歌の上手な人が歌っています。いつでもどの場面でも綺麗な歌声で、耳に優しいショーです。
プロローグからみっちゃんが歌います。このショーはみっちゃんけっこう歌っています。

トップ3人は綺麗でした。もう眼福。眼福。

テル・チー・ダイの3人で銀橋に並ぶところでは、どこもかしこも麗しくてキョロキョロしてしまいました。歌も普通に歌えてたし。

フィナーレ前の男役の大階段でのダンスが格好良かった。燕尾でもタキシードでもなくて、黒いスーツで、白いシャツなんですが、シャープな感じで、よかったなあ。大空さんだけ赤い衣装です。大階段に大空さんが一人いる?と思わせておいて、装置の影から男役たちがサッと現れる演出がステキです。先頭のみっちゃんとテルが綺麗で格好いい


エトワールはりりこさん。たっぷり聞かせてくれます。この美しい円やかな歌声がもう聴けないとは、残念。
宙って、歌の上手い娘役ほど早く辞めるのかな?

パレードがいきなりみっちゃんからです。若手の2人・3人から始まると思い込んでいたので、あせってオペラをあげてしまいました。
みっちゃん→テル→すみ花→大空さんだけが歌あり。

6月にもう一度観にいきます。