宝塚歌劇団の作曲家、吉田優子先生の40周年を記念して開催されたコンサートは、今回で3回目。
久留実純さん、出雲綾さん、朝峰ひかりさんとご一緒に、姿月あさとさんも3回連続出演されていました。なので、私も3回とも拝見しました。
曲目は優子先生のお気に入りなのでしょうか。共通してセットリストの中にある曲も・・。でも、同じ曲でもアレンジと歌手が変わると雰囲気がガラリと変わるもので、どの曲も聴き応えたっぷり。
出演者の方たちはもちろんですが、優子先生のドレスが本当に素敵で、こちらにも注目です。
3回目は、優子先生がたくさんお話してくださったように感じました。
作曲時の心構え、上演作品について当時の貴重なエピソード等を拝聴して、私は当時の先生のご苦労に思いを馳せたり、その公演を懐かしく思い出したりしました。
タモさんのユーモアと優しさに溢れたお話も楽しかったです。
「ずんちゃんは私のことが大好きなの。でも、私はずんちゃんのことが・・、もっと大好き!」と、ずんちゃんの肩を抱くタモさん。直立不動の下級生ずんちゃん・・。
客席は爆笑の連続でしたね。私も気づくと声に出して笑っていました。
優子先生も見とれてしまったというトップ時代のタモさんの美貌は、伝説に残るべきレベルでしたよね。爽やかな雰囲気と品のある美しさ、私も印象に残っています。(今も変わらずお美しいですよ!)
「夢の果てに」を熱唱された時、タモさんが曲の世界にぐっと入り込んで、私はあの舞台が目の前に広がるような錯覚に陥りました。客席の拍手も鳴りやまず。素晴らしい歌唱でしたね。
グンちゃんの今も変わらぬ可憐さと、美声も素晴らしかった。
「オリビアの幻想」「愛燃える」「クロニクル・オブ・アクトレス」どの歌唱も感動的でした。実際には観劇していなくて、映像のみだったり初めて聴く曲もあったのですが、曲のイメージがぱっと広がるような表現力豊かな歌声に酔いました。
私はずんちゃんの歌う「忍の乱れ」が大好きなんです。
稔幸さんの業平を観ていますし、ノルさんの歌も大好きなんですが、ずんちゃんも上手いのです。柴田先生の独特の言葉遣いが、耳を通して胸の内側に届く感じがするのです。またどこかで歌ってほしいです。
宝塚歌劇の曲は、上演から何十年も過ぎてから、こうして懐かしさを伴って聴くというのも、本当に素敵だなと改めて感じました。
今の宝塚歌劇団には、あまりにも多くの問題が山積しています。
どの立場に立ったとしても、誰もが辛く苦しく悲しい思いを抱えながら、長く困難な道を歩まざるを得ない状況です。
悲しみ苦しみの元になっているものが、1日でも早く大急ぎで取り払われますように、大きな悲しい犠牲が無駄になりませんように、皆が「歌の花束」を純粋に楽しめる時が来ますように、祈りながらマグノリアホールを後にしました。
下に「~Bouquet of Songs by Yuko Yoshida~Ⅲ」のプログラムの画像があります。
ご注意ください。