3日前に、カナダから婚約指輪が届きました。
数日前に、彼に、映像翻訳スクールについて話したら、
「今はお金を貯めて欲しい。そしたら二人でトロントにいいアパートを借りられるから」
「あなたがカナダのシチズンになれば、カレッジに安く通えるんだから」
と言うので、「ひょっとして、近い将来、本気で結婚する気なのかな?」と思っていたのですが・・・。
指輪に驚き、
「これって自分の話?」
「こんなことになるなんて・・・」
と、正直、心が重かった。
嬉しいという気持ちよりも、動揺のほうが大きかったです。
だって、カナダで、カナダ人と、カナダ人として(カナダのシチズンになる=日本国籍ではなくなってしまうのです)生きていく。
突然、自分に降りかかったこの事実を、すぐには受け入れられなかったのです。
住む場所は、日本から遠くて、冬が長いトロント。
英語だってロクにできないし、
何より、「日本人でなくなってしまう」ことは完全に想定外でした。
さっそく準備を進め始めた彼とは対称的に、展開の早さに気持ちが追いつかず、
もう少し、心の準備をする時間が欲しい・・・と思ったけれど、
指輪をはめて3日目には、落ち着いて現実と向き合えるようになってきました。
母がすぐに、結婚に向けて考え始めてくれたことと、
彼のご両親とスカイプでお話することができて、安心したからだと思います。
彼は素敵な人だし、私もすでに36歳。
「きっと、今が腹をくくるときなんだ」、と思いました。
「迷って事を先延ばしにしても、いずれこの道を選ぶことになると思うから、
それならすぐに心を決めて、早くトロントに行こう」、と
結婚の手続きは結構複雑で、申請書類をひとつ揃えるにも時間がかかりそうです。
出生証明書に翻訳と翻訳証明を添付するとか、無犯罪証明書に、健康診断書・・・。
結婚の手続きについてはまったく分からないので、
いちから調べて、手抜かりのないようにしなければなりません。
準備の一環として、この夏、10日間くらいカナダに行き、
挙式もしてきます(移民申請時に挙式の写真を提出する必要があるので)。
式といっても、市役所で、30分くらいで終わる、簡素なものです。
そのあとは帰国して、
来年、彼がマスターコースを卒業したあと、トロントに行く予定です。
学生ローンを抱えた彼と、無職で無一文の私なので、
節約を心がけた、質素な暮らしをしていくと思います。
今は、「幸せ~♪」と喜びに浸る感じではまったくなく、
手続きのことで頭がいっぱい。きちんと書類を揃えなきゃ、と、緊張しています。
日本での仕事も探さなければいけないし。
来月受験予定のTOEICは、すでに半分あきらめました・・・