去年の今頃 | いつかまた君と会う日のため(自殺・自死遺族ブログ)

いつかまた君と会う日のため(自殺・自死遺族ブログ)

2013年12月、最愛の妻をうつ病による自死で亡くしました。
結婚して1年1ヶ月、あまりにも短すぎました。
体に障害があったけど、懸命に生きていた妻。
妻の事を忘れない為、初めてブログを書きます。

今日は親に呼ばれて、兄弟夫婦達と一緒に食事会に行って来ました。


みんなとお店で食事をして、去年の今頃のことを思い出していました。



去年の三月は私の祖母の米寿のお祝いで、親戚一同が集まってお祝いをしました。



もちろん妻も連れて。


妻に米寿のお祝いの事を話しました。


「えっ。米寿のお祝いとかってやるの?」

妻の実家では、お祖父さんの米寿、お義父さんの還暦祝いもやらなかったらしい。



どうせお祝いするなら、何か心に残ることがしたいと思いました。


そこでおばあちゃんの半生をスライドで紹介しようと思いました。

NHKでやってた「ファミリーヒストリー」みたいに、曽祖父母のところから遡ってやりたかった。


それにはインタビューは必要です。



おばあちゃんは初期の認知症ですが、自分の親の事、子供の頃の話、おじいちゃんと結婚した頃の話、私の母が幼かった頃の話。

普段それほど喋らないですが、その時は話が止まらなかったです。


本当にうれしそうに、当時のことを生き生きと話しました。


話の足りない所は、私の母や叔父さんにインタビューしました。


そしておじいちゃん、おばあちゃんの昔の写真をスキャナーしてパワーポイントで編集しました。



当日はおばあちゃんの子供、孫、ひ孫も含め、総勢40名くらい集まりました。


金色のちゃんちゃんこと、帽子を着せてもらい、皆に祝ってもらいました。


そして、スクリーンに映して、私が司会をしながらおばあちゃんの半生を紹介して行きました。




おばあちゃん、亡くなったおじいちゃんが若い時の写真。

おじいちゃんが最初に立ち上げた、会社の写真など。


紹介していき。その時のおばあちゃんがどう思っていたのか、どういう苦労をしたのかなどを私が話しました。


おばあちゃんの方を見ると、感極まって泣いていましいた。


最後におばあちゃんに、今現在の感想を聞きました。


「昔は色々苦労があったけど、今が一番幸せだ。今が一番いい。」

そう言いました。




あの時は妻も私の横にいて、手伝ってくれました。


一年前がまるで夢の中の出来事のようです。




おばあちゃんは、妻が亡くなったと知って私を心配してくれているようです。


「yoshiは、どうしてる?yoshiは名古屋で一人でいるのか?」と母に聞いているようです。


もうすぐ90歳になろうとする高齢のおばあちゃんに、心配掛けて申し訳なく思います。



おばあちゃんのように、自分が年老いた時、「今が一番いい」という人生を送れるだろうか。

時間は何もかも洗い流してくれるのかな。








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