- 妻が亡くなって、あと数日で3ヶ月たちます。
このブログは妻が亡くなってから2週間後に書き始めました。
私自身が少しでも、苦しみから救われたいと思ったからです。
今書き始めた頃を思い返すと、あの時と比べれば、かなり落ち着いたと思います。
でも心の中は、未だに悲しみが半分以上を占めています。
最初の頃は本当に辛くて、色々な本を読んだり、救いの言葉を捜したり、色々な方の体験談を読んだりしていました。
私が今まで読んだ本のなかで、少しでも救いになった本を紹介したいと思います。
どなたかの役になってくれたら幸いです。
- 「遺されたつらさ」の受け入れ方 (講談社プラスアルファ文庫)/下園 壮太
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この本は中原憬さんのサイト「愛する人を亡くした100の言葉」と共に本当に繰り返し読みました。
一時期は職場にも持って行き、自分を落ち着かせるため読みました。
死別専門のカウンセラーの方が書いた本です。
死別から回復までの道のりが、段階別・期間別に書かれています。
自死遺族の感情についても書かれており、「自分の抱えている感情は、そうなって当たり前のことなんだ」と思えるようになりました。
生きがいの創造―“生まれ変わりの科学”が人生を変える (PHP文庫)/飯田 史彦
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この本は、魂と生まれ変わりについて書かれた本です。
大学の教授が、魂の存在について肯定している本です。
海外での実体験なども書いてあります。
最初のころは、救われたい思いで、何度も読みました。
「現世は魂の修行の場であり、皆そのために自ら選んでこの世に生まれてきた」
ひらたく言えばそんな内容です。
亡くなった人と会える方法も書いてあり、条件さえ合わせれば、それほど難しくない方法です。
最初の頃は本気で試そうと思いましたが、恐ろしくてできませんでした。
- 智恵子抄 (新潮文庫)/高村 光太郎
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- 有名な詩集です。
- 中学校の教科書か何かで読んだ事はありました。
詩集の最初から最後まで初めて読みました。
妻と出会って、熱愛をして結婚し、心の病に犯されなくなってしまう。
その後、心の中の妻とずっと生き続ける、高村光太郎の生涯の詩集でした。
なんて強い人だと思いました。
愛する人を失う苦しみに時代は関係ないと思いました。
そんな思いで読んだ「レモン哀歌」は傑作でした。
泣けて仕方がなかったです。
火の鳥 4 鳳凰編 (GAMANGA BOOKS)/手塚 治虫
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手塚治虫の火の鳥の中でも「鳳凰編」は傑作です。
子供の頃読んだ記憶では、「火の鳥って非情だよな」とか思っただけでした。
アニメ盤もありましたが、原作漫画のが断然内容が深いです。
愛する人を失った苦しみ、生きること・死ぬ事って何なのか。
主人公が生きていく中で数々の苦しみの段階を経ていくごとに命について悟っていく様にとても共感しました。
図書館で借りて、2週間で5回は読みました。
今度購入して、いつでも読めるように本棚に置いておこうと思っています。
今は救いを求める本を読むのも、かなり少なくなってきました。
少しずつ、前に進めるようになってきたのだと思います。
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