大切なことはいつも子どもから | ココロのコトバ

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起立性調節障害という病気で、中学は2年半完全不登校だった息子。
単位制の通信制高校に進み、見違えるように生き生きと高校生活を楽しんでいます。

前向きに一歩ずつ…息子と娘とシングルマザーの私で歩んでいます。

息子の小学校の頃の話です・・・


息子は勉強が得意な子でした。

保育園の頃、ゲームソフトを買ってもらうと

まず、説明書を読んでから(読めない漢字はニュアンスで)

ゲームをはじめたり、

電卓をおもちゃがわりに遊んでいたので

数字に強く、入学前から掛け算をやったりしていました。


小学校に入ると、親バカな私は参観日がとても楽しみでした。

みんなができない問題でも手を挙げる息子。

みんなに答えの解き方をわかりやすく説明する息子。


私はいつも鼻高々で教室の後ろのお母さんたちの中に立っていました。


ある時の参観日は体育でした。

その頃、息子はあまり運動は得意ではなかったので

私は、憂鬱でたまりませんでした。


マット運動ができない。

跳び箱が飛べない。

走るのも遅い。


それに比べて、運動神経の良い子のお母さんは

嬉しそうに子供を見ている。


なんで、ちゃんとできないんだよ!


私のイライラはマックスでした。

体育の授業なんて来るんじゃなかった…



そんな時、私はふと息子の行動に目を奪われました目

息子は、列の一番後ろで

クラスにいる自閉症の子がうろうろしたり、違う場所に行ってしまったりしているのを

ちゃんと並ばせてあげたり

次にやることを教えてあげたり

一生懸命にお世話をしているのでした。




一瞬、目が覚めました。

なんて母親なんだ、私って…

ほかの子と比べてどうするの?

息子のこういう姿をちゃんと見てあげなくてはいけなかったんだ!


勉強ができるとか、運動ができるとか

人と比べるものではないんだよね。


なにより、息子が思いやりを持って学校生活を送っていることがわかっただけでも

意義のある参観だったと思わなくてはいけなかったのです。



その後、参観や行事で学校に行くと

クラスのお母さんにお礼を言われることがたびたびありました。


『勉強が嫌いな息子が○○君の隣の席になって勉強を教えてもらって喜んでいるんですよ』

とか

自閉症の子のお母さんからは『いつも優しくしてくれてありがとう』

とか



そう、大切なことは『思いやり』なんです。

そんな息子の良いところを気づいてあげられなかったダメな母親…



息子の今の高校には元不登校児がたくさんいます。

もちろん、昔いじめられていた子もいるそうです。

みんなが思いやりをもって楽しい学校生活が送っていけますように。。。



いつもいつも

大切なことを教えてくれるのは

子どもたちです。



子どもたちがいるから母親も成長していけるんですよね。






いつもながら親バカですみませんあせる