こんにちは。
久しぶりになってしまいました。
久しぶりだったので、2時間くらいかかって書いたやつが、間違えて、「復元しない」してしまいました。
ですので、思い出しながら、さらっと。
ホームページにネタを上げるようになったので、こちらのネタが無いので、ホームページでも紹介した珍しいギターを見ていただきます。
指板に特徴があるギター、エクステンションが付いています。
尋常ではない程、弦高が高いのは良くある事ですが、このセンターのずれっぷりは大したもんです。
いつものように、15フレットを抜いて、穴を開けて、14フレットまで指板を剥がして、空けた穴から蒸気を送り込んで、ジョイントを緩めて、ネックを押し出したいのです。
ギブソンの場合、マーチンのようには抜けないのです。
ですので、更に蒸気を送り込んで、ジョイントを緩くします。
頑固なヤツは、中々抜けませんので、更に蒸気を使いジョイントを緩めます。
そしてまた、更に・・・
穴を空けた時も感じたのですが、エクステンションが付いているから・・・と思いましたが、何しろ感触が変。
外れる雰囲気がないのです。
こう言う時は、一旦おいて、改めるのが最善。
やりたくなかったのですが、しょうがないので、14フレットから指板を切り取ってジョイントを確認します。
塞がっちゃっているんだもん。
抜けるわけないもの。
これの製作手順は、指板の貼っていないネックを仕込んでからトップを貼って、それから指板を貼ったのね。
開けました、少し大きめに。
改めて蒸気を送り込んで、外しに掛かります。
早めに気がついたので、塗装が焼けずに済みました。
ギブソンの場合通常のリセットでも、蒸気を使う時間が長くなることもしばしばで、塗装が焼けてしまう場合があり、その場合は焼けた部分の塗装は剥がして、塗面を調整した後ガン吹きしなければなりません。
切り取ったところは直して。
最終的にリセットの際、シムを作ってタイトにセットします。
そして指板を貼り戻すわけですが、そもそもバランスがヘンテコリンですから、エクステンションと合わせると、なんの精神修行かと思うくらい、微妙~な作業。
決まったと思って、やり直し。
今度は決まった、と思ってまたやり直し。
精神修行が続きます。
角度も、ヒールの位置も全て、ピタッと合わせることが、デザインが通常と少し違うだけで、ここまで難しいとは思いませんでしたが、現在続けて2本目のエクステンション付きJ-200のネックリセット続行中。
同じ仕事が続くジンクス。
やったばかりなのに、修行は続きます。
ホームページでは随時、修理事例を紹介しておりますので、そちらもご覧下さい。
こちらにも時々あげていきます。
よろしくお願いいたします。