こんにちは。
今回は、ビートルズ大好きな方のギターです。
私ビートルズは詳しく有りませんが、ジョンレノンが使って有名なギターらしいです。
色々と並行しながらオーバーホールしていきます。
この状態で入手されて、縁あって当方にお越しいただきました。
スカーフジョイントと言う方法でヘッドが接がれているのですが、そこからはがれています。
ヘッドを接いだら、全く効く気がしないアジャストロッドを交換します。
アジャストロッドは、たわんで入っているロッドを締める事によって、反りを調整するのですが、ほぼ真っ直ぐのこのロッドでは効く訳ないのです。↓
溝と埋め木もたわみをつけて、ロッドが程よくたわむように仕込みます。
指板を剥がして、ヘッドをつけて、ロッドを交換して、指板を貼って、指板修正してリフレット。
この 0フレットというヤツは、ナットは適当でよいので楽といえばそうなのですが、格弦ナットのように、バランスの良い高さにするにはナット以上にめんどくさいです。
サウンドホールにピックアップが付いていたようで、加工がされています。
きれいには直りませんが、雰囲気だけでも直します。
穴が空いちゃっていますので、こちらも雰囲気だけでも良くなるように。
中はこんな感じで、ちょっと曲がっちゃっていますが、見えない所で、事は足りていますので、良しとします。
なかなか色は、合いませんが雰囲気だけでも。
ブリッジは真っ平らでしたので、板を足して指板に合うようにアールをつけました。
ピックアップは、あれこれ考えましたが、ブリッジの形、力木のパターンから、これしか思いつきませんでした。
ピックアップのブランドは沢山有りますが、中に貼り付けるタイプのP.U はL.R Baggsが一番よい気がします。
P.Uのコードが真下に垂れていますので、下で留めます。
ザーッと、珍しいギターのオーバーホールの様子を見ていただきましたが、画像が少なく、伝わり辛かったと思いますが、想像力を発揮してみていただけたなら幸いです。
このギター、音も独特で、「あー、なるほど!」ってなります。
「ビートルズね。」って。