Framus 5-024 / オーバーホール | 皆川ギター工房のブログ

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東京都足立区北綾瀬にてアコースティックギターの修理(リペア)とメンテナンスを中心に営業中です。
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こんにちは。

 

今回は、ビートルズ大好きな方のギターです。

私ビートルズは詳しく有りませんが、ジョンレノンが使って有名なギターらしいです。

 

 

色々と並行しながらオーバーホールしていきます。

 

 

この状態で入手されて、縁あって当方にお越しいただきました。

 

スカーフジョイントと言う方法でヘッドが接がれているのですが、そこからはがれています。

ヘッドを接いだら、全く効く気がしないアジャストロッドを交換します。

 

 

 

アジャストロッドは、たわんで入っているロッドを締める事によって、反りを調整するのですが、ほぼ真っ直ぐのこのロッドでは効く訳ないのです。↓

 

 

溝と埋め木もたわみをつけて、ロッドが程よくたわむように仕込みます。

 

 

指板を剥がして、ヘッドをつけて、ロッドを交換して、指板を貼って、指板修正してリフレット。

この 0フレットというヤツは、ナットは適当でよいので楽といえばそうなのですが、格弦ナットのように、バランスの良い高さにするにはナット以上にめんどくさいです。

 

 

サウンドホールにピックアップが付いていたようで、加工がされています。

きれいには直りませんが、雰囲気だけでも直します。

 

 

 

穴が空いちゃっていますので、こちらも雰囲気だけでも良くなるように。

 

 

 

中はこんな感じで、ちょっと曲がっちゃっていますが、見えない所で、事は足りていますので、良しとします。

 

なかなか色は、合いませんが雰囲気だけでも。

 

 

 

ブリッジは真っ平らでしたので、板を足して指板に合うようにアールをつけました。

 

 

 

ピックアップは、あれこれ考えましたが、ブリッジの形、力木のパターンから、これしか思いつきませんでした。

 

 

ピックアップのブランドは沢山有りますが、中に貼り付けるタイプのP.U はL.R Baggsが一番よい気がします。

 

 

P.Uのコードが真下に垂れていますので、下で留めます。

 

 

 

 

 

ザーッと、珍しいギターのオーバーホールの様子を見ていただきましたが、画像が少なく、伝わり辛かったと思いますが、想像力を発揮してみていただけたなら幸いです。

 

 

このギター、音も独特で、「あー、なるほど!」ってなります。

 

「ビートルズね。」って。