禅僧・乙川弘文師 と スティーブ・ジョブス氏の足跡 | 南加いい暮らし

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南加(南カルフォルニア)・ロサンゼルスを中心に、
日々の楽しさをUPしていきたいと思います。


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リフォルニア 州中部、モントレー の

みしぇるさんのお宅からの帰り道…。


彼女から勧められたアメリカで有名な
オーガニック の野菜の会社
アースバウンドファーム (Earthbound Farm)
地元産の食材を買うため、
カーメルヴァレー という
田舎道に差し掛かりました。



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ロサンゼルス に帰るには、

海岸線を走る絶景の1号線か、

フリーウェイ101号線に乗るのが普通です。



しかし、

それには モントレー まで

戻らなければなりません。



カーメルヴァレー から山を抜ければ、

その先で101号線に合流します。



私は カーメルヴァレー を通って
景色を楽しみたいと主人を説得しました。




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ところが、

カーメルヴァレー を少し行くと、

やがて車線もない1本道になり、

くねくねと山を登ったり下りたり…。



眺めが良かったのは、

山の峰に出たときと

牧場を走るときくらいで、

運転する主人にしてみれば

時間が余計にかかった分、
不評でした。






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ス に戻った翌々日、主人が

『ゼン・オブ・スティーブ・ジョブス』(集英社インターナショナル発行) という、

邦訳された アメリカン・コミック を買って読み、

興奮気味に言いました。



「おととい走った カーメルヴァレー の山の中腹に
“禅院”があるんだ」





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原本の中のひとコマ





そこは

「タサハラ 禅 マウンテンセンター」 という

アメリカ 初の本格的禅院で、

曹洞宗の故・鈴木俊隆(しゅんりゅう)師が

1967年に開きました。



その禅院の立ち上げに、
日本から
故・乙川弘文師(おとがわ・こうぶん師・1938 2002
呼ばれたのです。




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乙川弘文師(Wikipediaより)






『ゼン・オブ・スティーブ・ジョブス』 の マンガ は、

アップル 社の創業者
故 スティーブ・ジョブス氏1955~2011 と、
その禅僧・乙川弘文師の
交流を描いたものでした。



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原本の中のひとコマ



現在も
「タサハラ 禅 マウンテンセンター」は、
アメリカ 人のお弟子さんたちにより
禅の修業場として、
多くの人たちを迎え入れています。



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この携帯電話もつながらない、
人里離れた山奥に、

このような日本人と アメリカ 人の
交流の歴史があったことに、

とても深い感銘を覚えました。