今から1年3ヶ月前。
職場の配置転換に伴い、うつ症状を発症し、心療内科を受診。
カウンセリングの結果、アスペルガー症候群の疑いが高いことがわかりました。
(生育歴等からの診断で、各種テストは実施しておりません)
1ヶ月休職し職場復帰したものの、電話での苦情対応が主となるその職場はアスペルガー症候群のわたしには耐えられない環境だったようです。
会社は配置転換を検討してくれましたが、諸種の事情があり、なかなか決定できないまま2ヶ月以上経過し、その間にストレスをためこみまくりました。とうとう、ある朝、通勤途中に、会社がいや→生きるのいやという短絡思考(いやあ、なかなかのアスペ思考です)に陥り、発作的に車道に飛び出し、パトカーで警察に連行されました。
当時、ジェイゾロフトを処方されており、その薬能により万能感を得ているための行動ということでした。
さすがにこれ以上会社に通わすのは危険だということで、二度目の休職。
1ヶ月休職ののち、配置転換が決定し、復帰しました。
新しい職場の職務としては、アスペルガー症候群に向いていると思います。
ただ、そこで、わたしに与えられた担務は「庶務担当」。
「誰にでもできる」ことができないわたしには、ちょっと不向きだったかもしれません。
そう、はじめからしっかり上司に言うことができればよかったのかもしれません。
でも、環境を変えてもらって新しい職場で、「のんびりやればいいよ。」とうつに対する理解まで示してもらって、そんなことをいうのは我儘だと、やってみたら案外できるかもしれないからやってみようと、そう思ってしまいました。
実際、表向きはそこそここなすことができてしまうのです。
上司にも「いい人に来てもらえた。」と言ってもらい、もともと庶務担当をしていた年下の女の子にも同性の社員が来たと喜んでもらい、いい気になっていました。
数ヶ月たつと、だんだんアスペルガー特有のポカミスの繰り返し、コミュニケーション不全、仕事の段取りが立てられないとかが目立ってくるんですよね・・・。
定型の庶務担当の女の子は、それは注意して直してもらわなければならないものと親切心から注意・指導してくれる。
それはわたしにとって針の筵でしかありませんでした。注意されたところで本当に直せないものだけど、直さないと職場としては困ることは重々わかっている、でもできない、ということで指摘されること自体が苦痛なのです。
彼女にしてみたら「努力が足りない」というのでしょうが、「気づく」回路がないものをどう努力しろというのでしょうか。
さらに、庶務担当として、電話の応答を引き受けていたこともわたしを徐々に蝕んでいきました。
転勤して3ヶ月、今の職場ではじめてのパニックを起こしました。
きっかけは、年下の彼女の「わたし、○○さんの下請けじゃありませんから」発言。
わたしの仕事が中途半端で、自分が後始末しなければいけないので、しっかりきちんとしてほしいと伝えられたうえで、最後にそうおっしゃり、「では作業に行ってください」と指示されました。ようよう事務室から出たものの、非常な不安と自己否定に駆られ、気がついたら廊下で頭を床に打ち付けていました。
この後、電話応対でつまづき、わけがわからなくなったとき、自分がしようと思った作業がすべてほかの人がしてしまったため、何をすればいいのかわからなくなってひどく不安になったときなど、会社でパニックを起こして、床に丸まってしまうなどの大人とは思えない奇怪な行動をとりやすくなってしまいました。
上司からは「自分で抱え込まないで、相談してね。」とたびたび優しい言葉をいただいておりますが、そのとっかかりやタイミングやどう説明したらいいのかがわからずに、結局相談できません。
上司は、いつまでたっても改善しないわたしの態度にいい加減うんざりしているのではないのかとか、余計なことまで考えてしまいます。
日ごろ、ほかの人への気配り、心配りが仕事では大事だと語る上司。大事なのはわかるのですが、どれだけ気を配ろうとしても及ばないので苦しい。
一生懸命気を配ろうとしてたら、「気が利くといわれようとしているだろう」と夫に言われる始末。
わたしは何をやろうとしても迷惑をかけるだけなのか、そう思うと、わたしが何かしようとするのは、すべて無駄のように思えてくるのです。
そして、会社に行くのが怖くなります。朝、起きようと思っても、足がすくんで体がうごかなかったり。
夫も基本的には理解してくれ、助けてくれるので大変ありがたいのですが、わたしのものの言い方が直接的で悪くなったときに、それで機嫌を損ね(当たり前なのですが)、それだけならいいのですが、わたしに改善を求めてくるのがしんどいのです。
パニックをおこしてしまったときも、おこったものは仕方がないのでそのままほおっておいてくださればいいのですが、それに反応してくださるから余計泥沼化してしまいます。
コミュニケーションにより歩み寄りできないため、夫もどうすればよいのかわからないようです。
現在は月1~2回、クリニックに通ってカウンセリングを受けています。
前々から、自分のアスペルガー症候群とどう向き合えばいいのか、わからないまま、生活(特に職場環境)を改善できずに困っていました。
昨日、講談社「大人のアスペルガー症候群」(監修:佐々木正美、梅永雄二)を購入し、読みました。
やはり、自分はアスペルガー症候群にちがいない、という思いを強くしました。
わたしにはアスペルガーだろうとわかってからもなお、何とか「ふつう」に近づこうともがいている気配がありました。
だからこそ、強い不安に襲われることが多く、そのため、パニックを起こしやすかったのでしょう。
文字にして考えることは、理解の助けになるようなので、こうしてブログで文字にしていって、自分の考えを自分で理解し、また、困難な行動をパターン化していき、今後の行動に役立てていこうと思います。
願わくば、同じように社会との折り合いが見つからず困っている人が、たまたまここにぶつかって、自分がひとりじゃないと心強くおもってくださるように。