今年の節分、節分会をハシゴしてしまいました。


まず、2日、壬生寺へ。




境内では素焼きの炮烙\500を求め、家族知人の年齢・性別・願いごとなどを墨書して奉納 するという、ここにしか見られない珍しい風習がある。

これらの炮烙は、4月21日から29日に行われる 壬生狂言の「炮烙割」でことごとく割られる。



家族の年齢を数えで書くんだけどこれって結構忘れている。

両親だったり、子供たちの年、すぐ言えます?弟嫁とか。


店頭に干支と数え年の一覧表があるのだが、年を忘れていても干支って覚えているものだなぁ、と。

昭和の人間だからか。



そのあと、帰り道に立ち寄ったのが千本閻魔堂、

小さくて地味だけど風情がある。




正式には引接寺(いんじょうじ)。

引接とは、仏が我々人間をあの世に導いてくれるという意味。

かつての京都の3大墓地てあった化野、鳥辺野 蓮台野のひとつ、

蓮台野の入り口に立っている。


地元の方がお経をとなえていらして、ここは厄除けのこんにゃく炊きをいただける。



節分ということは大みそかに当たるので おみくじを引いてみた。


これが、なんと、大吉。


時節が到来して才知が世に知られる。大いなる喜びあるべし、

ただし、今からその喜びを思うも良けれどその時に至り 


にわかに心おごり人にそしれられぬよう注意すべし。」

はい、心にとめておきましょう。





さて、節分の当日はまず、吉田神社。ここは毎年はずせない。





東大路通りからたくさんの露店が並ぶ参道を歩いて 階段を上っていくと大きな火炉があって、そこで古いお札を納めて また狭い坂道の参道を登ってお参り。

帰りに参道に出ている老舗のソバ屋さんで年越しそばをいただいてあれこれ露店を眺めながらバス停まで歩く。






時間があったので、須賀神社と聖護院に立ち寄ってみた。


須賀神社は懸想文売りが有名。

鬼ではなくて二人の懸想文売りが登場。

これが覆面姿でかなり怪しい。



懸想文とは「ラブレター」のこと。烏帽子・水干姿に覆面という出で立ちの文売りから授かる懸想文は、鏡台やタンスの引き出しに入れておくと着物が増え、美人になり、良縁を呼ぶとのこと。

もともと家柄はよくてもお金には困っていた公家たちがラブレターの代筆を請け負っていたのが始まりで、アルバイトをしている姿を見られないようにと文売りは覆面をしているのだとか。


なんとも風雅なアルバイト。


京都に来た30年くらい前に初めてここへいって懸想文を買ったことがある。

箪笥の引き出しに入れておいたら それはもう衣装だけは増えたけど あとの2つは・・・。


さて、最後の聖護院。聖護院は修験道の寺。山伏の寺。

立派なお不動様がいらっしゃる。




本堂で仏様を拝んでお灯明をあげようか、本堂の階段のてっぺんで思案していたとき、つるっと滑って思いっきり尻餅をついた。

お尻でそのまま階段をどどどんと、3段くらい一気に滑りおち。痛いの声が出ない 息ができない。思い切り尾てい骨を強打。

久しぶりのドジ。


昨日の大吉おみくじでいきなりこれってどうよ。

帰れってことなんですかぁ、と、

そばにいらしたお坊さんに問うと「厄落としですよ」と破顔。


うーん、オチはオチでも階段オチ