劇団新感線。
彼らのお芝居を見るようになってからまだ数年だが
毎回、そのスピード感とあふれる色彩感に、唖然となる。
けれんとか形とか・・・まさに現代の歌舞伎だなぁ。
今回は 体が動くうちにやりたいという本人の希望で
天海祐希が渡来人の強いヒロインを演じる「蒼の乱」
腐りきった都の朝廷を見限って彼女に味方する 坂東の雄、松山ケンイチ演じる将門小次郎。
それぞれに凄く魅力的なんですけど
私的には、帳の夜叉丸こと、早乙女太一くんがMVP.。
とにかく松山 早乙女の殺陣の美しいこと。
とくに早乙女太一は自分をどう見せればいいのかよく知っている。
速くて、シャープで 美しい。
天海の蒼真にしても、マントを翻して戦う姿の美しいこと。
宝塚の男装の麗人そのままでしたね。結構噛んでいたけど。
みな、ご自分の見せ場をわきまえているというか。
これ以上ない、ぴったりのキャスティングだったように思います。
新感線で いつも想像を超えるのが 舞台、美術です。
セットの見事さ、いったいどうやるの?と観ている人にわからないくらいの転換の早さ。
休憩入れたら3時間半なのだけど、ちっとも長く感じない。