ずいぶん前から フォークやジャズを楽しむ親父バンドが増えてます。


オヤジ・・・というくくりが正しいかどうかは分からないけど


昭和の時代、私が中高生のころは、たいてい皆ギターを持った。


70年代フォーク全盛のころ、皆それぞれに PPMとかビートルズのコピーをやり


ヤマハのポプコンに出たりする玄人はだしのバンドもいれば 学園祭のスターになったり。


その多くが 社会人になると同時に音楽から遠ざかった。


でも、それぞれに年を重ね、高校時代は垂涎もので買えなかった高価なギターを


大人買いできる年になり またやってみよう・・・という中年軍団の多いこと。


そんなバンドが日本中でいったいいくつあるんだろうか。




仕事で出会ったグループ 宇治を中心に活動する「満月堂」もその一つ。


レパートリーも広く オリジナルもあって、演奏やハーモニーは本格的。


4年前にNHKののど自慢で 鉦ふたつだったそうだけど。(苦笑

( んなハズないと思うんだけどな )




彼らの活動が今年10年を迎えて感謝祭が 鹿ケ谷の法然院で開かれた。






重要文化財の方丈、開け放した障子の向こうは ししおどしの響くお庭。


場所柄 観客の爆笑を誘う いつものマシンガントークは控えめ。


しっとりした音楽が響く。メンバーも中年だが観客も立派な中年。


フォークソングで時代を振り返ると、まあ 走馬灯のようにいろんな場面がフラッシュバックしてくる。


懐かしいフォークコンサートというのは それぞれが、主人公になるのだなぁ。


思い出が通り雨のように行き過ぎる。


で、ふと最後には 残された時間がそんなにたくさんはないことに気づく。


だから、今を大切にしなきゃな・・・という気になるのだ。


元気をもらう・・・というのともちょっと違う。


自分の中の元気の種に気づく・・・というのかな。