四季のミュージカルを見ることってあまりなかった。


四季に限らず、芝居の途中でいきなり歌い出すというのが 子どもの頃には理解できなくて。


それが 宝塚をきっかけに、華やかで歌って踊る舞台の楽しさに惹きこまれるようになった。


シカゴの日本公演を観たり キャッツや マンマミーア、


ウィーンではミスサイゴンを観たり。


屋根の上のバイオリン弾き。森繁久弥バージョン、上条恒彦バージョン。


まあほとんど有名なモノしか知らないけど。






ディズニーアニメのライオンキングは


物語の設定、その衣装や舞台装置そのものがまず見所だ。


市井の人々が登場するわけでなく 上場人物はサバンナの動物たち。


ネコを擬人化したキャッツなどより よっぽどリアルで楽しい。


ファミリー向けなのがよくわかる。


好奇心旺盛な子ライオン シンバが、王位を狙う叔父の策略で 父王を殺され

動物王国を追われるも、ミーアキャットとイボイノシシに助けられて成長し

葛藤しながら、荒廃した王国へと戻って父の敵を討つ。


ストーリーは単純なのだけどそれをどう見せるか。



それにしても、動物たち、その動きと特徴がよくできている。もう奇跡的といっていいかも。


昔なら着ぐるみとかかぶり物で済ませたのかも知れないけど、


まるで生きているかのよう、ディズニー映画に登場するキャラクターならこういう風に


動くだろう・・・という具合にこちらの期待に応えてくれる。


さすが、インドネシアの仮面劇や文楽の人形遣いやパペットの要素を


ふんだんに取り入れただけのことはある


圧倒的な色彩も美しい。


幕が開くと サバンナに燃えるような朝日。


シルエットになる2頭のキリン。何もかもが美しい。


舞台に引き込まれる瞬間 私の至福の時だ。