十何年ぶりかで訪れた。大山崎駅からだらだら坂を15分ほど上がると
高台にある美術館。
大正の実業家 加賀正太郎が作った別荘 大山崎山荘。
一時荒廃していたものを、親交のあったアサヒビールの初代社長が引き継ぐ形で
地元自治体と共同で美術館として再整備した美しい建物だ。
加賀が留学していたイギリスのチューダー様式とかで、勾配のある屋根と白い窓枠が美しい。
庭園には四季の木々が植栽されている。
桜の頃は見物だろう。
桂川 木津川 淀川 の 三川合流の場所に建てただけあって、
2Fのテラスからの見晴らしの良さは抜群だ。
この日は企画展「志村ふくみ展」にいったのだった。
確かに彼女の草木染めの紬も素敵だったけど
ここは建物、その存在そのものが美術品だと思う。
安藤忠雄設計の別棟に「モネの睡蓮」があるが この建物の評価は分かれる所だろう。