JR京都線や山陰線に乗ると必ず見える 蒸気機関車が並んだ扇型車庫。


京都では有名な梅小路蒸気機関車館。


ここには本物のSLが20両。

うち、実際に走れる動態保存車両が8両もある。




エントランスの建物は旧二条駅舎。

木造の二条駅舎、覚えている世代は中年以降なんだろうなぁ。

山陰線の高架化で今のような大きな楕円形の屋根の駅になった時は結構賛否両論あったような。


内部は資料展示のできる博物館になっています。

二条駅は皇族の方々の山陰への玄関口だったとかで貴賓室もある、

格天井になっていて、灯りが穏やかで、木造の駅舎というのは何ともノスタルジック。



ここの主役はなんといっても蒸気機関車。


機関車が収まるのは扇形に半円形になった扇形車庫。上から見ると扇を開いたような形に。

今も内部では機関車の保守や修理が行われています。

20線の引き込み線があって 扇のかなめに当たる所に丸い転車台があって向きを変える。

このあたりから 黒光りする蒸気機関車がずらっと並んだところを観るのは何とも壮観だ。



今も、山口県で観光の為に走るSL山口号C57型とか、

春に期間限定で湖北を走るSL北びわこ号のC56型も、営業してないときはここで修理点検されて展示されている。

ナンバープレートの下に菊の御門のあるお召列車とか

大阪弁天町の交通科学博物館にあった義経号もこちらに移されてきている。

いよいよ来年には新しい京都鉄道博物館がオープンするのだ。



多分主役の一方は新幹線になるのだろう。


今の子供達はSLを全く知らない。きかんしゃトーマスは知っていても。


ただ、鉄道文化を伝えることって、機械をそのまま展示するだけじゃなくて

保守点検とか、整備とかそのための工具とか、技術の継承とか人の確保も大事なんだと思

う。

営業車両ではないので、そのための人を確保することって難しいかもしれないけど

それができて初めて歴史の展示なんだろうな、と。