故郷のない自分には 盆踊りってちょっと郷愁を誘う。


阿波踊りみたいに「もう絶対参加できないよな」、というものではなく、

ちょっと手が届きそうな盆踊り、.それが郡上八幡の郡上踊り。

400年続く 郡上の夏の風物詩。夏中32夜に渡って繰り広げられる。


機会があって、始めて郡上の町を訪れることができた。

京都から高速で二時間半あまり。

岐阜県のほぼ中央に位置する山間の静かな町。



長良川に注ぐ吉田川が町中を流れ 「水のまち」と呼ばれるほど町のあちこちに水路がある。








大きな鯉が泳いでいるのには驚いた。


踊りは毎日場所が変わる。

町中の辻だったり、お寺の境内だったり。

櫓の上で 三味線や笛にによる、ナマのお囃子が奏でられ

その周りでジモティも観光客も一緒に踊る。

平日は夜10時半頃まで。

お盆の間はなんと徹夜で朝の四時頃まで踊るのだそうだ。




何とも素人が見よう見まねで輪にはいってみたが、手と足が思うようにリンクしない。

手の振りは覚えられるんだけど。足がなぁ。


郡上踊りのかっこよさは、下駄を鳴らす そのステップにあるのじゃないかと思う。

上手な方は狭い空間でも切れのある動きが素敵だ。

覚えた頃に曲が変わる。

そのうちに、酸欠で 喉が渇き 髪振り乱して 今シャワーを浴びましたというくらいの汗まみれだ。

でもそれが、何とも気持ち良い。


南の島に加えて、リピートする場所が増えそうなのは ちょっと怖いような。